振返って・・・こんな投稿もしたのだなあ
✱ 四方山話です・・橋蔵さまへの採点は?✱ #2018.1.26
◆お宿での橋蔵さまは満点ですよ◆
1957年の「ふたり大名」の作品が封切られた頃の雑誌からのお話です。
橋蔵さまの表からの魅力は沢山吸収しているファンに、橋蔵さまの裏から探る素顔を是非お見せしたいということで、当時宿泊旅館の女中さんと、同じ宿にいた堺駿二さんが入っての楽しい橋蔵さまに関しての内緒話とまいりましょう。
✎(と言っても、このように記事にしているのですから、内緒の話ではありませんね、失礼。この話はファンならご存知の方もいらっしゃるとは思いますが、まだ知らない人のために、私なりに抜粋し、解釈し要約したものを掲載します。)
橋蔵さまが初めていらした時からの女中さんAは、この一年半に感じていることは、”とってもいい方”ということですって。それには、皆さん同感、そして、素直で。
ここで、堺さんが出てきました。
堺さん・・そうだね。ぼくが見たところでは、いい年をしてまるで坊ちゃんっていう感じも
するね。(笑)
Aさん・・そんなこと言ったら、悪いわ」
堺さん・・こちらの言葉でいうボンボンね、天真爛漫だね、とっても愉快だね、橋蔵さんと
いると。
Eさん・・台所まで覗きに来ますよ。ご機嫌のよい時はね。
Dさん・・「何を食べようかなぁ」なんて言ってくるのね。
Aさん ・・食べものっていえば、必ず油っこいものばかり召しあがるわね。肉類、天ぷ
ら、 まれにうなぎなんか。
Fさん・・ でも、あまり注文はなさらないわね。たまに「今日は肉にしてくれよ」なんて
おっしゃることはあるけれど。
Aさん・・ 朝は注文なしね。
堺さん ・・ところで、朝はちゃんと起きる?
Aさんがおしえてくれました。
迎えの車が来る1時間前に洗面道具を取りに行き、30分前に声をかけるそうです。橋蔵さまは一度で目を覚ますということです。(でも、二度ほど声をかけたのは2回位ということです。)
Cさんが、堺さんとはちょっと違うわ、と言ったので一同大笑い。
Eさん・・夜遅い時は、ご機嫌がちょっとばかり悪い時もありますね。
Fさんはわからなと、・・お顔には出さないようにしているのねと。
女中さん達が恥ずかしくなるくらいよく気がつくし、几帳面です。女中さんにもお土産を買ってきてくれ、洋服を買ってもらった方もいたようです。「わーっ、いいわね」(笑)
その様子を見ていた堺さんが、「時々君たちは大きな声を出して喜ぶのはどういう訳」だと聞きます。
Bさん・・だって、橋蔵さんが冗談を言うんですもの。それに、時々お尻を叩いたりするん
ですもの。(笑)
堺さん・・それでわかった、橋蔵さんが「ゲラ男」っていうあだ名なのが。
女中さん達、どういう事??
堺さん・・君達の笑い上戸がうつったんだよ。(笑)
Cさんが、橋蔵さんは、時間は不規則でお忙しいので、のんびりできずお可哀想だ。何かできることならしてあげたいという気持ちです、と言いますと、それに対して堺さんが、橋蔵さんはだいぶ同情してもらっているな、ぼくが忙しいのは全然ダメ・・と。(笑)
堺さん・・同じ会社(プロダクション)にいるので特に親しくしているが、こうして同じ 旅館
に泊まっていながら、めったに落ち着いて話をする暇もないものね。
こちらが早く帰ってくると、あちらさんはまだ仕事だし、こちらが遅く帰って
きて丁度いいと思うと、むこうは朝早いのでもう眠ってしまっているという具合
で・・。メロドラマそこのけのすれ違いですね。
Aさん・・本当にせわしない生活ですね。朝なんかギリギリで飛び出していかれますもの
ね。
堺さん・・ところで、ぼくは、橋蔵さんがロケーションかセットの撮影かたいていわかる
よ。というのはね、いつも彼の朝は歌声から始まるだろう。
Aさん・・大きな声を出していつも歌っていらっしゃる。お呼びだとおもってお部屋に
いくと、発声の練習をしていらっしゃったりして。(笑)
堺さん・・その歌声なんだけどね、・・ロケはたいてい8時出発、セットは9時開始だろ
う。だから、6時半ごろ歌声が聞こえると「ははあ、今日はロケだな」7時半ご
ろ鼻歌を歌っていると「9時開始のセットだな」って具合に。(笑)
ここで、Eさんが時間だと言ってそわそわ、橋蔵さんから「ふたり大名」の切符を頂いたということで見に行く時間になってしまってそわさわしだしました。最近は立回りが上手になったので楽しみにしているということです。
最後に、堺さんが、この旅館のお客さんとしての橋蔵さんの採点はどうなのか聞きますと、皆さん100点と。さて、堺駿二さんの採点は・・いかに?
堺さん・・それでは、例の歌でぼくは時々目を覚まされてしまうから、5点減らして95点を
つけてあげようかな。
旅館暮らしも長かった橋蔵さまでした。不便なこと、便利なこと、楽しいこと等いろいろあったでしょうが、のちに橋蔵さまにもよい思い出となったことでしょう。