振返って・・・こんな投稿もしたのだなあ
✱「斬ったのか?」の問に返事をする場面にしびれます✱ #2017.11.4
昨日の夜は「任侠東海道」をリアルタイムでテレビ鑑賞いたしました。
この作品は「任侠清水港」に続いてのお正月オールスター映画、東映ならではのこれでもかというような長ドスでの立回りシーンは圧巻です。ただ、入り乱れての早い動きなので、誰が誰だかわからないところもありますから、立回りを楽しむというところでしょう。
橋蔵さまの場合、オールスターの時は、意外と立回りシーンの良さが少ないので印象が薄くなってしまっているように思われます。
その立回りの時のことを橋蔵さまがこのように話しておりました。
「荒神山のセットの立回りはすごかった。あんな大立回りはいままでなかったなあ」
橋蔵さまは前回「任侠清水港」での追分の三五郎といい「任侠東海道」の増川の仙右衛門といい、二枚目のいい男を演じています。
錦之助さんは「任侠清水港」では森の石松、「任侠東海道」では桶屋の鬼吉で、こちらも同じような役柄になっています。
この作品は、増川の仙右衛門の叔父を殺された敵討ちをするために、沼津の三人組を追って行くなか、清水一家に楯突く安濃徳たちに立ち向かい、荒神山での縄張り争いに巻き込まれ鉄砲に倒れた吉良の仁吉が描かれています。
私は、橋蔵さまの出演場面で好きなところは、叔父を殺した三人組と叔父の後妻のおしまがぐるではないかということで、住処を見つけ、おしまを斬ろうとしたが・・叔父の位牌があるのを見て・・。おしまから離すために、大瀬の半五郎と法印の大五郎がかっぽれを踊りながら辛い様子で、仙右衛門がおしまを斬って来るのを待っている・・・二人のところにやって来た仙右衛門が「斬ったのか」という半五郎の問に、「いや、斬らなかった」と言うのを、無言で首をゆっくり振るところです。ここのところの橋蔵さまの演技は、”ほろっと”させられます。赤穂浪士の別れの場の手の動きと同じです。橋蔵さまだから出せる演技です。
その場面が画像上の2枚でみられます。千代之介さんと加賀さんはここのところの演技に関して細かい打合せ中ですね(下の画像)、橋蔵さまは・・??
ご想像におまかせいたします。
そう言えば、このとき橋蔵さまは、ご自分があとで「勢揃い東海道」で吉良の仁吉をやるとは思っても見なかったでしょうね。「勢揃い東海道」の立回りは素晴らしかった。
👆(画像の上をクリックすると画面の違うところで見ることが出来ます)