振返って・・・こんな投稿もしたのだなあ
✱ラブシーン場面の一コマ✱ #2019.6.10
「花笠若衆」の作品はひばりさんのファンが好んだ若衆姿と姫君姿と楽しめるものですね。そこに、相性の良い橋蔵さまの若殿との恋模様を織り込ませ、両人のファンをやきもきさせるストーリーで、ひばりさんの歌とともにヒットしました。
夢があり何度見ても飽きない作品だと思います。
「花笠若衆」の楽しそうなセット撮影から、読んでいて、顔がほころんでいただけるかしら。ある日のあの場面のセットへ行ってみましょうか。
ひばりさんと橋蔵さまといえば、いつも兄弟のようで、言いたいことをいう間柄、その二人がラブ・シーンをやるわけですから、照れるのも当然ですかね。
そんないくつかの場面から、
「背中がかゆいの」「どれ・・」と言う場面をのぞいてみましょう。
「さあ、ひばりちゃん、次のカットに行きましょうか」と監督が声をかけますと、
ひばりさんが「いやだなあ、ほんとにやるの?」というと、「さあ、行きましょう、行きましょう」とからかうように橋蔵さまが言います。「あら、意地悪ね、トミイったら」とひばりさん。
監督の合図で始まったシーンは
背中がかゆいというひばりさんに、橋蔵さまが傍にいって、ひばりさんの背中に手を入れるのです。
監督から声がかかります。「橋蔵さん、そこでひばりちゃんの背中に手を入れてくださいよ、いいですか・・その調子です、その調子です」
ひばりさんが「いやだあ、トミイったら・・・」とゲラゲラ笑い出しました。「どうしたのさ、どうしたのさ」と橋蔵さまがとぼけます。
「だってえ、ママ―。いけないんですよ、トミイったら・・・あのね、笑わすのよ」そこで、セットの中は大笑いになりました。セットの隅で、ひばりさんのママがニコニコしてその様子を眺めていました。
「じゃあ、もう一度テスト行きます」と監督の声がして、あちらこちらで「テストでーす」と声がしてセットの中がシーンとしました。
「背中がかゆいの・・」「かゆい?・・どれ・・」すると
クスクス、クスクスと・・・「いやだーん、おかしくて、おかしくてえ」「ははは、とても我慢できないねえ・・ははは・・」
ひばりさんと橋蔵さまが笑い出してしまいました。
笑い上戸のひばりさんとお茶目な橋蔵さまのことですから無理もありません。
2、3回きり返してやっとOKが出ました。
記者がひばりさんにラブ・シーンは苦手のようでと聞くと、「ぜんぜんにがてなのよ。それに相手がトミイでしょう・・」と。そこへ橋蔵さまが寄って来て「また、何か言ってんじゃないかな、いいですよ、どうせ悪口に決まっているんだから」とふざけます。
「違うんだったらあ、あのね、ラブ・シーンは苦手だって話していたのよ」「ああ、そうか、ごめんごめん。ラブ・シーンは、僕も大の苦手だな。そういう経験がないからねえ」「そりゃそうね。ま、認めてあげるわ」
そこで、また大笑い。
こんな調子で、セット撮影も無事終わりました。
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