振返って・・・こんな投稿もしたのだなあ
✱感情面の演技も拍手✱ #2020.4.25
日本中厳しい自粛要請ですが、東京では12日間のステイホーム週間、スーパーへの買物は3日に一度ぐらいに、そして店側にはカゴ制限をして、とここまできてしまった自粛要請。早く収束に向かって終息してほしいのなら、ガマンをしてほしいのに凝りもせず反することをやっている人が多いこと。気候がよい日が続くこの時期、12日間のガマンは成功するかどうか。2週間後に結果が出ることもあり、自粛時期は5月いっぱいまで延長されるかもしれませんね。これでも感染者が減らない時には、相当思い切ったことをやらなければならなくなると言います。
そんな中、こちらは惜しい、これで終りのニュースで知った辨松の閉店。
歌舞伎座の目の前にあるお弁当で有名だった辨松がこの20日に閉店してしまいました。橋蔵さまの特別公演でお手伝いに行った帰りには必ず買って帰ったものです。煮物の味付けは、私にはちょと濃い味でしたが、あのようなお弁当屋さんがなくなってしまうのはさびしいことです。
地上波テレビも再放送が多くなっています。Youtebeで休みの期間いろいろ配信して
やっていることはいいのですが、失礼ながらお年寄りの気を紛らわしてくれるものはほとんど無し。自然界や公園の草花が目いっぱい咲いている様子がLiveで一寸でも映ると気が安らぎます。
☘話はうって変わって、古の映画の話になります。
「花笠若衆」最後まで撮影でき、本当に良かったですね。
他のシーン、途中のシーンを残していたら、トミイ・マミイコンビのこの「花笠若衆」はどうなっていたのでしょう。無事に撮り終えて、ひばりさんの記念映画として、同じプロダクションとしての最後のお二人の全くの共演映画としてとても楽しく素晴らしい作品が残り、本当に良かったです。
☘テレビ時代劇でも、「銭形平次」とは違い、時代的に白塗りのきりっとしたやくざ姿ではない橋蔵さまの「沓掛時次郎」。
橋蔵さまが、人情ものの時代劇に挑戦というのは映画時代には見ることが出来なかったことですね。
やくざ渡世で生きてきた冷たさのある時次郎が、おきぬ親子と接していくうちに、人間味ある時次郎に。ドスを捨て気質で生きていこうと決心までしていた矢先、夫の子を身ごもっていて体調悪くしたおきぬのために、そして何より時次郎の大切なひととなっていたおきぬのために、出入りの助っ人を引きうけお金を作り帰った時次郎に待っていた運命は無情すぎました。戻ってから互いに言おうと誓ったひと言、「ひと言いいたいことがあったんだい」・・・そういう時次郎の涙が、見ている私たちには痛いほどわかるので、とても悲しくなる場面です・・・橋蔵さまの”泣き”も上手くなり・・・涙を誘っていき、太郎吉が時次郎を受け入れるクライマックスにつながります。
時次郎の心の思いが徐々に変化する様子が見てとれる反面、世間はそう甘いものではないということを見せていく展開が、悲しいほど伝わってきます。
五十代の円熟味ある橋蔵さまからは、立廻りはさすがですが、抑え気味の感情面の演技もさすが・・おかしないい方ですが、テレビにきてから18年間舞台を省けば「銭形平次」ばかりを見せつけられていたのですから、映画時代の橋蔵さま、そして岡っ引き平次とは違い、初めてではないでしょうか、静の中に感情面をどのように演じるのか、どきどきしながら興味をもって、テレビの橋蔵さまを見つめていたことを、今でも思い出します。
橋蔵さまだから、この年令でも沓掛時次郎を自分のものに作り上げられたのでしょう。
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