橋蔵さまは"しけ"が本当に似合う #2016.1.15
若君千両傘・・①
あらすじから始めますが、大好きな作品のため載せるのに長~くなってしまいました、どうしましょう・・・
📎 (その前に) 橋蔵さまの城太郎が可愛いし、お春との絡みのセリフは現代的で普通の?男の子が女のこと話しているような感じなので、何回見ても”にゃっ”としてしまいます。かと思うと、二枚目半の橋蔵さま、”色しけ”が似合う橋蔵さま、そしてきりっとした侍の橋蔵さま、と29才の橋蔵さまが楽しめる作品ですね。
毎日を退屈に過ごしている本田家の次男坊城太郎。
そんな城太郎に見合い話が持ち上がるが、見合いの相手に許婚がいると分かり家出。
道端の絵日傘から一人の武士が・・主人公城太郎である。家臣たちの追っ手をやり過ごすために道端で隠れるのに入ったところはお春の日傘。でしゃばりの新吉や易者の如仙とのやり取で、橋蔵さま扮する城太郎の二枚目半を、ふんだんに見せてくれる。
町人姿で、関わる人々とくりひろげられる物語。
一文無しの城太郎を易者の如仙が連れていったのはお春の父親の口入屋、新吉という名で料亭の板前見習いとして働くが、その座敷で友人の伊佐新次が、騒動に巻き込まれていたのを助け身分が分かり料亭には戻れずまた転職をすることに。下男として奉公することになった松前屋は隣の浪花屋と三代前から犬猿の仲だが、両家の娘と息子は恋仲であった。その浪花屋は知りあったでしゃばりの新吉の家でもあった。城太郎は二人のために心中の計画をたてふたりを一緒にさせる。
主人と箱根に湯治に行く途中、城太郎は侍たちに取り囲まれている伊佐を助ける。伊佐は薩摩藩と琉球使節が将軍暗殺を企てているのでそれを阻止してほしいと城太郎に言い残して死んだ。城太郎は馬でやってきたお春を下ろし、馬に飛び乗り「また商売がえだ。達者で暮らせ」といい江戸城へ。琉球使節の香炉の煙がと言い残した伊佐の代わりを果たした城太郎・・・また誰かを追いかけて馬がかけていく・・道端の絵日傘から顔を出したのは城太郎。今度はお春と相合傘で仲良く・・・。
料亭に下働きでの騒動、下男として入った商家での話が軽快に描かれ、そこに城太郎とお春の恋模様が清々しく描かれていき、やはり東映時代劇、侍である城太郎も忘れてはいない立回りがあり、最後は最初出会った場所で、城太郎とお春が仲良く・・という終わり方で、とても明るく楽しく面白い作品です。
📎 沢島忠監督と橋蔵さまの初顔合わせ。「若君千両傘」は娯楽時代劇の良さが数多く取り入れられている、また当時の若い女性の様子を映画にも取り入れ”いかす”という言葉を使ったり、城太郎とお春の話す感じも現代の若者がごく自然にしゃべっているよう、日傘は若い女性の華やかさを、この作品の重要な小道具になっていますね。
📍凛々しい侍と粋な町人姿の橋蔵さまが魅力が楽しめる作品です。
橋蔵さまは”しけ”が本当にお似合いです。「よぉ、色男、!!惚れ惚れしますねぇ。」
橋蔵さまの歯切れのよい江戸弁と、田中さんの上方弁。この二人のやりとりが楽しい雰囲気を作り出しています。後の「清水港に来た男」でもそうですね。
遊び心、ファンへのサプライズも忘れていません。お春にプレゼントする絵日傘に橋蔵さまの「違い柏」が用いられています。
好きな場面が沢山あって、載せるのに絞りきれません。ごめんなさい?