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スレッドNo.245

私には理解に苦しむ映画  #2016.2.11

忙しさの中ちょっとの間ですが、時間ができました。
そこで楽しい作品を見ればよいのに、重苦しい「天草四郎時貞」をどういう訳か見てしまいました。橋蔵さまファンである私ですが、理解できない作品です。

今月の東映チャンネルは前にも書きましたとおり、またまた「天草四郎時貞」の放送です。
まだまだ橋蔵さまのよい映画があるのにどうして・・・。
私の場合橋蔵さまの見たくない映画のベスト5のトップにはいるものです。
大川橋蔵さまは時代劇スターとして夢を与えてきた俳優です。時代劇が廃れはじめ時代も60年代は殺伐とした時代になっていき、それに準じて時代劇映画も画面が汚い?ものが流行るように変わってきました。風向きが賞取りの作品の方に向き、それについて行かなければ生き残れなくなってしまう。
その渦の中に、東映の方針と年齢的にも帰路に立っていた橋蔵さまが、当時松竹を離れた20代の大島渚という監督に希望を託した映画が「天草四郎時貞」だった?
時代劇を手掛けるのは初めての大島監督、やはり松竹で描くものとは違い、時代劇の戦いの場面を描くは下手、俳優の魅力を生かせない。

いやと言いながら私は今月も見てしまっていますが、何回見てもあのアングル、あのセリフ等、理解しがたいのです。話の流れというものが分からない。
60年安保闘争敗北後の民衆の心境を反映した演出だということであったらしいが、戦いの最中に戦術がどうだこうだと机上の空論だけで動きがなく、グタグタと台詞だけで動きがない。見ていて重苦しいだけで。

東映の時代劇は娯楽時代劇時代のような、それでなければちょっとあとの集団抗争時代劇のようなものでなければ、見ていて映画にのめり込んでいく迫力がない。
そして、橋蔵さまで四郎時貞を撮るのであったら、違った撮り方があったのでは。

四郎時貞は10代では? ノーメイクの橋蔵さまで撮らなければいけなかったの?
カリスマ性をもっている四郎は描かれていない。二人の女性の愛もこの中になくてもいいようなお粗末さ。
橋蔵さまで撮る必要のない映画だったと思います。OKを出した東映も何を考えていたんでしょう。
この後、東映時代劇は行く方向を見失っていきましたね。
この映画の撮影の途中から「恋や恋なすな恋」の撮影に、そのあと「橋蔵のやくざ判官」「まぼろし天狗」と橋蔵さまらしい作品が続きましたから、橋蔵さまもファンも気分一新出来たでしょう。

👆(画像の上をクリックすると画面の違うところで見ることが出来ます)

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年05月21日 13:43)

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