まぼろし天狗① #2016.2.23
筋書は二の次、橋蔵さまを十分に堪能できる作品の一つ「まぼろし天狗」です。浅川喬之助が良い。天狗屋敷と呼ばれている屋敷の旗本だが、着流しが粋である。
🐧その着流しの柄・・・橋蔵さまでなければ着こなせないですよ。
周馬をねらう賊と橋の上での太刀さばき、終盤の立回りは、さすが橋蔵さま!!
1962年ごろは橋蔵さまの魅力が輝いていた時です。
それだけに、東映の、いや時代劇が衰退しきってしまって、大衆的娯楽映画がなくなって来た時になってしまったことが悔しかったですね。
田沼意次の屋敷で余興にふけっていた時、その中の女が突然苦しみだし田沼邸から連れ出され井戸に落とされようとして斬られたところへ町奉行与力守屋周馬と目明し明神の清吉が通りかかった。女は麻薬患者で「闇の御前」と言って息絶えた。周馬は途中増上寺の五重塔に忍び込んだ盗賊を取り押さえようとする。
周馬「きすぐれの仙吉だな。増上寺五重塔を仕事場に使うとはさすが悪党だ。(①の画像)そこで何をしてきたか察しはついている。神妙にしろ」
取り押さえようとした時、お艶の短銃で左肩を撃たれる。
刺客一味に取り囲まれ、逃げこんだ店で、天狗屋敷で知られる旗本浅川喬之助に助けられる。店の2階に覆面の男達が押し込んで来た。女将お美代に
喬之助「何だこの連中は?」
お美代「そうなんですよ、勝手に誰かが逃げ込んだなんて言って押し入って来
て。」
覆面の男「失礼ながらお手前は。」
喬之助「あっはっはっは・・こいつはとんだご挨拶だな。そういうあんたは、
どこの誰だ」(➁の画像)
男達が出て行ったあと、天井裏に隠れていた周馬を、撃たれた肩の傷が痛々しい。
喬之助「れっきとした十手を持っている与力が、また何で追われたりなすった
んだ。」
周馬 「・・・」」
喬之助「ご厚誼がどうのこうの・・そんな気がねなら抜きにしてもらって結構
だ。俺は直参旗本には違いねえが、・・暗闇坂の屋敷に行ってみれば
すぐ分かることなんだが・・どうだい話してくれねえか。」(③の画像)
二人は瓜二つ。喬之助は周馬が忘れて行った印籠を見て兄弟であると・・。
喬之助は周馬の見代わりになって清吉と「やみのごぜん」を探し出すことに。
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