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スレッドNo.258

明け六つ  #2016.4.1

「美男の顔役」⑩
身投げをしたところを丑松が助けた百姓の彦六が訪ねて来た。阿部伊勢守に奉公にあがっている娘お八重を訪ねていっても居ないという。探してしいとおもんからも頼まれる。
直次郎が偵察に行くと、碩翁に献上した花器は尿瓶であったと、宗俊から買い求めて来た竹内金次郎に暇を出していた。
お八重を助けるため、碩翁様使者と偽り、宗俊が乗り込んだ。
市之丞は、おもんに、彦六の娘を連れ戻れるが、追っ手が来るので3人は直次郎と国もとへかえるようにと話している。皆が一緒に来ないなら自分は残り皆と居ると。

おもん「こんなええお方と一日でも一緒にいたい、みなさんほっといて私が行けますかいな」
市之丞「・・・お伴たします」
おもん「えっ、きとくなはるけ、おおきに、おおきに。そなら直ぐに支度してくるわな、ちょっと待っとってくなはれ」
市之丞「・・・ただし、後始末がございますので、我らは数刻遅れて・・」
おもん「ほな、何時ほど遅れまんねん」
市之丞「・・・明け六つ・・までには必ず品川宿のはずれで・・」
おもん「ほんまやな・・・金子はん」
市之丞「・・・必ず・・・必ず」(①の画像)
おもん「さよか・・そんなら待ってまっせ、きっと来ておくれや」
市之丞「・・・はっ・・・」 市之丞下を向いてしまします。
🐧(この場面、聞き取っていて涙が出てしまうのです)

琴江が黙って何処へ逃げるのかと、小刀をかざして市之丞に迫ります。
琴江 「私と一緒に死んでください」
市之丞「死ぬぅ、今、それどころじゃねえんだよ」
琴江 「それどころとは何です、私が、私が命をかけて愛しているのに」
市之丞「・・・」
私の心、分かってもらえないなら死ぬと小刀を・・
市之丞「何をするんだ」 止めに入り琴江をしっかり抱きしめる。(➁の画像差込の左上の画像)
市之丞「おらぁ、あなたが好きだ」
琴江 「ほんと、ほんと」
市之丞「うん」 と言い、横に視線を向けた瞬間に、
琴江は嬉しくて気を失って、池の中へバシャッとひっくり返ってしまった。

市之丞「あっ、いけねえ」
慌てて池に入り、抱き起し、しっかりと抱き合っている (➁の画像)ところに
宗俊「市、彦六の娘をふんだくってきたぞ」
市之丞「おーっ」 返事をして、手を離してしまったので琴江はまた池の中へ。(③の画像)

👆(下記URLをクリックすると画像にリンクします)
https://sugi-nami.blog.jp/archives/14792012.html

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