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スレッドNo.272

「バラケツ勝負」・・③  #2016.5.31

🌊(下駄)どっかで盗んで来たんとゃうか
家に帰った久雄は夕べ木下組の殴り込みがあったことを聞く。
集団の殴り込みを助けてくれた秋月が久雄を待っていた。
足抜きをした芸者と秋月は一緒だった。福原の芸者から久雄のことを聞いて訪ねて来たという。

いつ捕まるか分からないのだから飯を早く食わせろ、という秋月に勝兵衛がそんな銭はない、と・・隠していた桐の下駄を久雄に見せ、質屋に入れたらいくらぐらいになるだろうと。
久雄 「何や、これ」
勝兵衛「兄やんの下駄があんまりちびてるよって、夕べ福原で・・拾てきましたんや」
久雄 「拾て来た?」
勝兵衛「へっ」
久雄 「そんなことゆうて、われ、どっかで盗んで来たんとゃうか」
🐦(桐の下駄がどうして出てくるのか、不思議に思うでしょう?それはあとのお楽しみに。あっ、言ってしまった。)

木下親分から久雄に昨日の詫びと言って米をもってきたが、久雄をおびき出しておいて殴り込みをかけるとは、と憤慨する。それを聞いた鹿造親分は、大月屋が両天秤かけていると分かる。大月屋は江藤組に寝返っていた。
(ここで、木下組と江藤組というやくざ組が関わっていることが分かりました。)

鹿造親分は久雄の身を案じ、バラケツの勝兵衛を呼んで
木下「これを武村はんに渡してくれ」
といって黒檀づくりの神戸には2本しかない合口を出し
木下「俺が大月と手を切っからには、武器棒ではあかん。いつも必ずこれを身につけて置くように言うてくれ」
📍(神戸に2本しかない合口、1本は久雄に、もう1本は誰にやったのでしょう? ここで明かしてくれないから、行きつくまでに大変。)

生活費と秋月のために50円必要だと勝兵衛が拾ってきたという桐の下駄を持って、質屋のおかつに頼みに行く。
質屋の帳面を手伝えばという、「それもそうだな」と久雄。おかつは前から久雄にバラケツから足を洗って養子になってと言っていた。
久雄「冗談ゆうたらあかん。俺はこんな商売は苦手やし、女出入りであんたが苦労するのが落ちやで」
それを承知でいっていると迫るおかつ、黙っている久雄に「何で黙っているのや」
久雄 「おかつさん、実はなぁ・・俺・・」(①の画像)
おかつ「いや、いやいや、聞きとうない言わんといて」

そこに、玄関が開く音がして武村刑事の声がした。
話をしていて奥の部屋の襖に久雄の姿をちらっと(➁の画像)見た武村刑事
武村刑事「おかつさん、ぶそんとか言うバラケツが帳面の手伝いにくるそうやな」
月々の末に2,3日だけ、優しくてそろばんが達者で、学校時代は剣道をやっていたとかで・・。
武村刑事「さあ、そこや、バラケツって奴はそうやって人を信用させといて、いきなり バッサリ悪いことさらすんや。まあ、けどな、わしには縁のない男やし、山ふまんかぎり手は出せんけど、金庫にだけは気いつけなはれ」
立ち上がりながら、久雄が持ってきた下駄に目がいく。
武村 「ええ下駄やなあ、駒屋の特製や。麻がよう通ったる」
おかつ「目がききますな、それ、わてがぶそんさんにあげようと思うて」
武村 「わざわざ買うてきたんやな。そやけど、歯裏に土が付いてるで。もっとも2、3回しか履いてないけど。まあええわ、お邪魔さん」
(こんな時、下駄の話を詳しくするのか、と不思議に思いますよね。)

武村刑事は質屋を出てから、鹿造親分のところから帰る勝兵衛に出くわした。
懐に入れていた合口を見て、誰から掏ったのだと聞かれ
勝兵衛「掏ったんやおまへん、木下鹿造親分からぶそんの兄やんに」
武村刑事の顔色が変わる。自分がもらったと勝兵は言い直す。
合口を返してもらい懐に入れながらふり向いたとき、彫師の留次郎の姿が目に入った。
(単なる通りがかりだけの者ではないですね。)

竹村刑事と入れ替わりに、質屋に妙子が乗り込んできた。おかつに久雄とキッパリ手を
きってほしいと。久雄を好きな女の闘いです。
妙子 「久雄さんさえ、ちゃんとした元の暮らしに戻ってくれはったら、うちはそれだけでも・・おかつさん、お願いです、うち何でもします、腹がたったら殴っておくんなはれ。お願いです、久雄さんのためを思うんやったら久雄さんを堅気に、お願いします・・・」
おかつ「負けたわ・・わての負けや」
おかつ「久雄さん、あんたさっき言いかけはったこと、この妙子はんのことと違う」
・・この時の久雄(③の画像)
おかつ「妙子はんやったら、わても納得しますけれど、もし他のおなごはんやったら、わてが承知しまへんで。よろしおますな。さあ、妙子はん、この質ぐさは、あんたに確かに渡しますよって、離したらあきまへんで」
🐧(おかつさん、格好いいなぁ、久雄さんふがいない。この間、久雄は立ったまま何も言えず二人の展開をみているだけでした。でも・・でもですよ・・どうして、久雄を取りあうおかつと妙子の場面、久雄を前にしてこんな風に長く描く必要あったのかな。そんなに大事な場面とは思わないのは私だけかしら。)

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