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スレッドNo.275

「バラケツ勝負」・・⑥  #2016.5.31

♧息子を罪に陥れれば
久雄「俺はぶそんやけど、己か、江藤という殺しの大将は」
江藤「おきさらせ、バラケツ風情に呼び捨てにされる俺と思ってけつかるのか」
といってドスを抜き、久雄に斬りかかる。
ドスが鴨居に刺さってしまい、危なくなった江藤は懐に持っていた合口を抜いた。
久雄「なるほど、それが俺の合口やな」
(ここで江藤が事件に関わっていることが分かります。・・・超特急で、疑問の解明に入っていきます。)
久雄「水月から裏ずたいに浜の屋の2階に行き、ことの発覚を恐れて仲井を殺し、部屋へきて睡眠薬を飲まされて人事不正になっている花奴をえぐり殺し、その血だらけの合口を傍に寝ていた俺の手に握らし、懐にある合口を盗んで水月に戻った。どや、俺の推理に間違いないやろ」
江藤「何とでもぬかせ。これがわれの合口なら、たった今帰してやるから受け取れ」といって向ってきた江藤の右腕が飛んだ。

江藤を人質に、栗本の屋敷に乗り込む。
栗本「貴様ら何の真似だ」
久雄「どうやらこれで、悪党の顔ぶれが揃うたようでんな」
(疑問の解明の大詰めです。最初の頃顔を出した栗本と坂内という人が関わっていたわけです。花奴が武村刑事に会ってから呼ばれた座敷に行くと言っていましたが、栗本の座敷だったのです・・ここまで来てやっと分かりました。)

情婦のお浜に睡眠薬を入れさせたのは軍医の坂内、元兵事部長の栗本は、酔月を根城にして花奴にお熱だったらしい。
久雄「もし、お偉いお方。男ちゅうもんはな、最後だけはいさぎようするもでだっせ。ええか、耳の穴ほじくってよく聞きさらせ」
浜野屋の女将が薄情したところでは、花奴の男がぶそんということを知っていた。そこで、あの晩、江藤を酔月に呼び、坂内、大月屋と相談の上、ぶそんと花奴の痴話のもつれに見せて、殺しの罪をぶそんにかぶせた。
それは何のためだったのか?
武村久五郎刑事が身辺を探っていることが分かったので、息子を罪に陥れれば、警察から追放させられ、自分たちのやっていることはわからない、と考えたからだ。
栗本と坂口は結託して、大月屋や江藤一家の組員を丙種として軍籍から除いて。暴利をむさぼっていた。

武村久五郎は無事釈放になった。
相良刑事達と質屋のおかつが出迎えた。
武村「すんまへん、自分のことで皆はんにご迷惑かけて」
おかつ「旦那はん、ぶそんはん、お元気だっせ」
武村「おおきに、おおきに」

みんなに囲まれて行く父親を、遠くから見まもる久雄と妙子。
久雄の安心したような、嬉しそうな顔が印象的です。(①の画像)

ですが、左腕に彫ってある刺青をしみじみ見つめ何を思ったのでしょうか・・・・
🐧(堅気になろうと決心をした・・・と思えるのですが、堅気になるのですよね。)

妙子「うちはあの晩、あんたのそれを見たんや。ほんで直ぐに入れたんやけど、こんなかには、た・け・む・ら 隠し彫りがしてあるんねん。参ったか」
久雄「参った(➁の画像)、所詮おまえには勝てんわ」
🐧(腑に落ちないのは、いくら久雄が好きで一緒に生きて行くと思ったからと言って、堅気の妙子が刺青を彫るのは、それに久雄には堅気になってほしいのですから・・ちょっと私には理解しがたいところです。)

久雄と妙子に笑みが(③の画像)・・堅気になってくれるんですよね、久雄さん。

妙子「ほな、何処ぞへ行ってお父ちゃんのために祝杯あげようか」
久雄「よしや、そうしよう」

📌二人の楽しそうな後ろ姿から・・・心配しなくても大丈夫なんだなと思われますが・・。
でも、父親のもとへは帰るのでしょうか、帰らないのでしょうね。あれだけ帰りを待っている父親の気持ちを考えたら帰ってほしいな、せめて時々でも逢いに行ってほしいな。
ファンからすると、最後に橋蔵さまの明るく可愛い笑顔が見られたのは救いでした。
作品の感じからすると、橋蔵さまにあのような凄みを強調したバラケツでなくても良かったのではないか、とつくづく思うのは現在の感覚で見るからなのかしら。
今のテレビの2時間ドラマ的ないようですよ。
題材、脚本、演出が当時の世相には合わなかったと思われるのでした。

またまた、長ーくなってしまいました。お疲れさまでした。

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