「おしどり囃子」・・・④ #2016.7.18
🌷京都へ行こう
喧嘩をしながらも世話をやくお巻と二人旅になります。
お巻は、京へ行けば師匠の友達が何とかしてくれるのではというが、
菊次「昔の俺な らいざ知らず、身を持ち崩した今の俺にゃ、どうして師匠のお仲間訪ねられるもんか」(①の画像)
将軍家御上洛ということで宿を断られていたおたねは、将軍家御上洛のお伴で来ていた小竹に偶然であった。
宿をかけやってやるという言葉について行った居酒屋。
小竹に大庭も来ていて京へ行くのか聞いた。小竹は、おたねが菊次を追ってきたこと、それからその神楽師は大庭に詰腹切らされた能美の息子だということをしっている。大庭の不正を知っているのは自分だけ、次第によってはちからになってやると。
そのかわり、言うことを聞けと迫った小竹を振り切って外へ出たおたねがぶつかりそうになったのは、ちょうど通りかかった菊次であった。
菊次 「あっ、おめえは」
おたね「菊さん」「菊次さん」
菊次もおたねに会えてうれしそうに、だが刀を抜いてかかってきた小竹に向っていき追い返しす。
おたね「菊さん。うれしい、うれしい」 菊次の胸に身をよせるおたねです。
菊次 「おたねちゃん、おめえ、どうしてこんな所に」
おたね「菊さんに会いたくて・・あたし・・・あたし・・・」(➁の画像)
菊次 「何だって、おいらのために、おめえひとりで・・」
おたね 「うん・・」
おたねは、今までの思いを菊次の胸で泣きじゃくる。
そこに、お巻が菊次に笠を渡しに、菊次はっとし気まずそうに、おたねがお巻を見て、菊次の顔を見つめる。
菊次、お巻と旅をしてきたことがおたねに申し訳なく、いたたまれず逃げるようにそこを立ち去ろうとした。
おたね「菊さん、菊さん、待って菊さん」
菊次は足がまだ直っていないので、転んでしまう。おたね追いつき、
おたね「何故逃げるの」菊次下を向いてなにも言えない。
おたね「お父さんの・・お父さんの亡くなられたことも知らないで・・・」
菊次「えっ、親父が・・、どうしたって・・」
おたね「あなたのお父さんは、腹を切って亡くなられたんですよ」
菊次「それはどうして・・本当か」
組頭の大庭にいじめられどうしで、御用金の使い込みの罪を着せられて、
菊次 「では、親父は詰腹を・・。知らなかった、そうとは知らず、親父は幸せにいてくれるとばかり思って、おらぁ」
おたね「それを、それを知らせたいばっかりに」
菊次 「すまねえ」 おたね「菊さん」
大庭には何のお咎めもなく、公方様のお伴をして京に上っているというので二人も京に上ろうと。
おたね「ねえ、菊さん、あたしたちも京都へ行こう。(③の画像) 近江之丞さんにお目にかかって相談したら、きっとよい思案があると思うの。ねえ、京都へ行きましょう」
菊次 「京に・・・」
二人の様子を見ていたお巻に気が付きビックっとする菊次、菊次とおたねがお巻を気にしていたが、お巻はその場を去って行った。
🐧(この時のおたねが話しながら菊次の着物の襟をさわる仕草どうです。ひばりさんの自然な動きには・・。見ていて自然と二人の絡みに引き込まれてしまいます。橋蔵さま、まだこの場面の感情を表現するのはまだちょっと芝居がかってしまいますね。泣きは弱い橋蔵さま、表情と台詞回しに不自然さを感じてしまうのは私だけでしょうか。)
👆(下記URLをクリックすると画像にリンクします)
https://sugi-nami.blog.jp/archives/14830474.html