MENU
207,778

スレッドNo.287

新吾・・・墓標の前での誓い  #2017.8.21

それでは、しつこく新吾二十番勝負から、今日は・・・
こちらの場面の撮影も伊吹山です。天気はよく、樹々の紅葉が美しく、すすきが風に吹かれてます。松田監督、カメラ機材を担いだスタッフは頂上にたどり着くと、準備に取り掛かります。野菊が咲き乱れる中に、一本の墓標を建てます。周りはとてもよい景色が広がっています。青い空には白い雲が浮かび、撮影には絶好のピーカンです。

セッティングができ、橋蔵さまが墓標の前にひざまずきます。左手の白布が痛々しい新吾です。
かすかに虫の音が聞こえるぐらいの静かな山頂に、橋蔵さまのやや低い静かな声が流れるのです。
そう、あの場面です。
「先生、私は先生のお志を継いで、宿敵武田一真を倒し、日本一の称を得ました。だが、その自信も、納富一無斉先生によって打ち砕かれました。白根弥次郎の邪険にも、不覚をとりました。でも、私は多門先生と庄三郎先生に育てられた剣の子です。どんなに険しくとも苦しくとも、私は剣の道をゆきます。先生、どうか見守っていてください」
長いセリフですが、さすが橋蔵さまです。
新吾の耳には、きこり小屋で言われた、一無斉の言葉が残っていました。

どんなに苦しくとも、剣の道をゆくという決意を新たにするのです。その時、誰もいないはずのところに足音が聞こえます。新吾を追ってきた六平太でした。急に六平太の耳がピクリと動きます。「近くで斬り合いが・・」その声に新吾がハッと緊張します。
・・・ここで、伊吹山でのロケは終りになりました。

①の画像が、作品の中の一コマになります。
②の画像は、①の撮影している反対側から撮った写真です。
③の画像は・・・この撮影をしたところのバックはこんな風景ですよ。冬はスキーができそうな雰囲気ですね。
(画像、おたのしみいただけますか。)

🍀「宿命的な人生を歩む新吾が、人間的にさらに飛躍してゆく新しく画期的な時代として、彼の希望が画面に充満するようなカットを取りたい」と雑誌のインタビューで話していた松田定次監督が、会心の笑みをもたらしたようですが、その希望は十分にたっせられたのでしょうか・・・皆様、作品を見て判断して見てください。爽やかな秋風の中、山を下りていきました。
橋蔵さまも「だいぶ調子が出てきましたから、ラスト近くのシーンを早く撮りたいですね」とニコニコ顔だったということです。

👆(下記URLをクリックすると画像にリンクします)
https://sugi-nami.blog.jp/archives/14859326.html

引用して返信編集・削除(未編集)

このスレッドに返信

このスレッドへの返信は締め切られています。

ロケットBBS

Page Top