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スレッドNo.294

「血煙り笠」・・素敵すぎる橋蔵さま   #2017.9.5

「血煙り笠」1日にリアルタイムで見ました。
橋蔵さまの股旅やくざものの作品には今までになかった構成のものですね。
お涙頂戴、色恋沙汰、がしつこくなく、見ていてスカッとする作品です。
橋蔵さまは泣きとラブシーンは苦手なほうですし、そのところがあっさり描かれ、男の粋なところが表に出ているのでいいと思います。
比佐芳武さんのオリジナル脚本ですから文句なし。監督、撮影、照明と橋蔵さまの良さを十分に知りつくしている方たちが作った股旅ものです。
東映時代劇が衰退時期を迎え、股旅ものが消えつつあった時に、楽しく綺麗な東映の股旅ものというものはこういうものだと見せつけてくれた作品だと思います。
作品の冒頭、藤太郎の妹がなぶり殺される画面を持ってきたところが、この時期の映画の描き方を入れているところでしょうか。

作品は主人公藤太郎を追って行きながら、二人の人物、浪人甚十郎とチンピラのとびっちょの松を密接に絡ませていきますね。この二人が道中を面白く見せ、私達を画面から離しません。
三人がそれぞれに思惑を持ちながら、三つ巴になって旅を続けるという、勧善懲悪もので、主人公の活躍ぶりは今までの股旅と一緒ですが、今まで描かれていた股旅とは違う構成になっているので楽しく飽きずに時間が過ぎていってしまいます。

松田監督の描く任侠ものは、オールスター映画で見てきたように、キャラクター設定をキッチリ作ってテンポよく見せていきます。それがこの「血煙り笠」でもはっきりと見えています。
藤太郎が歩く道中が素敵です。橋蔵さまの歩く姿の綺麗さが風景のよさと相まって引きたちます。股旅ものに欠かせない場面が久しぶりに戻ってきてうれしくなります。
道中の橋蔵さま扮する藤太郎を大変美しく撮っています。

この作品の照明は、橋蔵さまを、本当に綺麗にとっているのです。
1962年以降、お化粧を変えてきた橋蔵さま・・・その橋蔵さまの男っぽい目のお化粧に照明がいい具合で、目の輝き、目の動き、が男の色気を引き立てていきます。

🐦 橋蔵さまのやくざ姿が好きな私としては、草間の半次郎など1960年までのやくざものもそれなりに大好きですが、1962年以降の橋蔵さまは年齢的にも男としての魅力が出て来た時なので「血煙り笠」の藤太郎は心に残る股旅やくざもの作品です。橋蔵さま得意のスピィーディーな力強い殺陣での見どころがふんだんにありますし、ファンにはたまらないです・・・橋蔵さまが綺麗!!そしてあの目が・・・。
8日に放送がありますから、リアルタイムで見られる方は是非見てくださいね。放送で見るのは巻き戻せませんから、印象の強さが違います。

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