つばくろの藤太郎の雰囲気・・① #2017.9.10
さて、1960年後半からの橋蔵さまは、役柄によってのお化粧も殺陣も最高でした。
それだけに、1963年から今までの娯楽時代劇が廃れはじめ、時代と共に殺伐とした汚いものに向っていってしまったことが、橋蔵ファンとしては残念に思います。もう少し、よき東映時代劇が持続していくような時代が続いていたなら、男としての魅力いっぱいの正統時代劇の橋蔵さまの作品が見られたことでしょう。
1962年の「血煙り笠」は東映時代劇が傾き始め出した時の股旅もの作品ですが、こんなに綺麗な股旅ものが作れるのです。
それで「血煙り笠」の橋蔵さまの目のお化粧と目の動きに、私もけいこ様も絶賛ですが、ぐっと奥に秘めた感情も表していますし、目の演技がこの作品でもとても生きています。長ドス剣法も力強く変わっていますから良いですね。
画像載せます。橋蔵さまの雰囲気分かるでしょうか。
①の画像・・とびっちょの松五郎が藤太郎を探しあて、二階にいる藤太郎が子分に呼ばれた時です。最初に藤太郎が顔を出すところ。この表情に心踊ってしまいます。
②の画像・・妹の仇を討って旅に出ていた藤太郎のところに、とびっちょの松五郎が訪ねてきたときの場面から。
③の画像・・賞金稼ぎの仏の甚十郎をちょっとからかい居なくなったふりをして、途中待ち伏せをしている場面から。
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