「血文字屋敷」好きな橋蔵さま・・(2)-1 ・ (2)-2 #2017.11.11
◆「血文字屋敷」好きな橋蔵さま・・(2)-1
町で神尾に対してのいじめの事を聞いた越前守は、戸部他と神尾に話があるとと集めたのです。
みんなが一礼をして、越前守の用事は何であろうかと待っていますが、越前守は扇子を徐に取り出し小さく開いたり閉じたりとするだけで無言のまで、戸部の様子を窺うように見ているだけです。
戸部は何となく越前守の視線を感じ、大迫も越前守の視線が戸部にいっているのが分かり、越前守の用向きを尋ねます。
この時の橋蔵さまの目がものを言うところです。(画像はその部分から3箇所①②③)
◆「血文字屋敷」好きな橋蔵さま・・(2)-2
大迫が言います。「越前守様、お話とは如何なことでございましょうか」
越前守「御一同に集まってもらったのは他でもない。拙者役目がらいろいろ耳にいたすが、近ごろ世間の取りざたでは、お手前方の中に勤番上司としてちとどうかと思われる所業におよぶ者があるやに聞きおよぶ」
それはどういうことか、拉致もない噂を取り上げるとは、明敏なるお奉行とも思われない、という返事に、
越前守「それなれば結構。(①の画像) 拙者とて無論、お手前方の中に、新婚早々の後輩の家へ、遊女ともども徒党を組んで祝いにかけつけるような、粋な御仁がいるとも思われぬが(➁の画像)・・🍀(越前守が、神尾の方をいたわりの視線をやり、その後戸部の方へ目をやります。)・・いや、単なるうわさとあれば、甚だ上々。・・越前も安堵いたした(③の画像)」
と言うと、神尾のそばを通りながら扇子を落し、神尾の顔を見て出て行きます。その扇子には「忍」と書いてありました。
🐦(甚だ上々)「安堵いたした」の言い方と表情、怒りを押さえた越前守らしさがでていますね。)
🎩この場のセリフと共に橋蔵さまの目が動きます。一つ一つのセリフとの表情が越前守の心境を的確に、手に取るように分かり、このような場面は、橋蔵さまならではのところです。私、好きだなあこの場面、橋蔵さまの越前守にますます惚れちゃいます。
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