「海賊八幡船」からちょっと #2018.5.23
私が、この作品を初めて見た時、腑に落ちなかったのは、鹿門が海の男として意を決するところの海に向ってのところでした。海に向っての場面は夜ですね。でも、鹿門がアップになった時の化粧の色と言い、ちょっとまぶしそうな感じといい、海とのコントラストもしっくりしていなかったのです。それもそのはず、このシーン真夏の炎天下の下で撮影されていたのですから。
朝一番に撮影で、夕方であるとか、昼間撮っていて夜の場面とかは、今までの作品にも如実に表れていますが・・・。この作品でも夜の風景の暗さが余りにも強いのが全体的に気になります。
あとで夜の構成になおしているのですから、画面にも少々無理が出てきてしまうのは無理もありませんが。
納得した後は、それなりにインプットして見ていますので、違和感は感じませんが、知らずに見ていると、どうしてこの時の橋蔵さんは、夜の暗い海に向っての場面なのに、こんなに黒い化粧をしたんだろうと・・。鹿門が海に生きると決意をする、よい場面ですから、もう少し工夫して撮っていただきたかったな、と思うところがあります。
①の画像は作品からのものですが、自動修正をしてみると周りは明るく、なるほど夜ではない、ということが分かります。
②と③の画像は撮影の時の様子です。まさに撮影は昼間ですね。撮影の人達が日よけのための笠をかぶっています。③の画像〇で囲んだ中に橋蔵さまがいます。このアングルからの場面作品にありました。
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