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スレッドNo.38

振返って・・・こんな投稿もしたのだなあ

✱純然たる最後の共演作品✱ #投稿日2017.1.31

「花笠若衆」は、ひばりさん芸能生活10周年記念映画ということで、ひばりさんのお母様喜美枝さんが平凡に連載した小説が原作という、記念すべき映画ですね。
主題歌「花笠道中」もヒット曲になりました。

私はこの作品、映画館では見ていなかったのですが、当時「花笠道中」の歌を聞くと、映画を見たような気分になっていました。雑誌などで見ていたので、イメージを描いていたのでしょう。映画では、この歌、夢の中で愛しい殿御と新婚の旅に行くところで流れるので楽しい歌と普通は思うのでしょうが、この歌は淋しいうたなのですよね。私は、好きな歌でしたが、今も昔も、この歌を聞くと悲しく目が潤んでしまします。
そして、二人の夢の中の楽しそうな甘いシーンが浮かびます。
🎶一 ~ぽっかり浮かんだ 白い雲 何やらさみしい 旅の空 いとし殿御の こころの中は 雲におききと 言うのかえ
🎶二 ~蓮華たんぽぽ 花盛り 何やら悲しい 旅の空 いとし殿御の こころの中は 風におききと 言うのかえ
🎶三 ~流れて消える 白い雲 やがて蓮華も 散るだろう いとし殿御と 花笠道中 せめて寄り添う 道の端

この詩から、江戸家吉三が夢みた神月又之丞との結婚は、夢で終わるということが分かってしまいます。だから、悲しくなってくるのですね。

吉三が暴れているところへ出てくる又之丞・・派手ですね・・編み笠を持って派手な着物ですが、流石橋蔵さま、馴染んでいます。この姿から旗本退屈男を描いてしまいます。
✑(そう、東映は、次の旗本退屈男は、橋蔵さまを考えていたのが分かります。)

その道中の駕籠に乗っていくところ。
駕籠かきの息が合わず何回も撮り直しになったのですって。駕籠を担ぐ人は何回もで大変でしたが、お二人は、乗っているので楽しく、このまま京都まで帰りたいとか何とか言っていたそうな。でも、何回かやっていたら、駕籠から降りた時腰が痛くて、ひばりさん「やっぱり歩く方が疲れない」と。
橋蔵さまは、この作品でも、監督から、幻想的な感じでいくので、出来るだけ甘~くとの注文でリハーサルからグッと甘い表情で挑んだ橋蔵さまだったようです。その感じが、駕籠に乗ってのあの表情に。
宿でお二人の甘いシーンのところ、アドリブが入っているのです。
背中がかゆいと言うと「どれ」と言って「このへんかな」と言って手を入れるでしょう。リハーサルの時、橋蔵さまが一応原作者のママの意向を聞かなければと言い、ママを呼んで意地悪く、「こんな感じでいいでしょうか」と言ったそうです。そうしたら、ママが「あなたたちの好きなようにやりなさいよ」とあきれ顔でいったということでしたよ。その橋蔵さまとひばりさんが好きなようにやったのが、あのシーンとなったわけですね。

双子でしたが、神月又之丞さんは許嫁の千代姫と、となりますが、見ていた人達は、江戸家吉三と一緒になってほしかったのではないかしら。

橋蔵さまとひばりさんが一緒に出ると、不思議なお色気を放つのです。ほんとに、不思議ですね。
ひばりさんが1958年新芸プロを出ましたので、橋蔵さまとの今までのような共演作品がなくなってしまいました。ですから、ひばりさんが大人になっての橋蔵さまとの映画として残る作品になりますね。この後はオールスター、準オールスターの映画でしかご一緒していませんもの。
何回もご覧になって橋蔵さまを堪能してください。

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