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スレッドNo.458

「任侠清水港」見逃せない"錦之助さんの石松と橋蔵さんの三五郎の二人だけの芝居場面"

東北は線上降水帯で大雨が、関東はこの1週間は暑さでうだりそう、コロナワクチンは4回目に入っているさなか、オミクロンBA5以降に効くワクチンを次は打つようになり、気候も人間の体も異変が次から次へと移り変って来ています。大変な現況をふまえて生きていくのですね、ますます大変になります。
台風が日本列島に向って来ているようです。気をつけましょう。

さあ、4週続けての東映チャンバラを大いに楽しみむしゃくしゃした気分を発散させましょう。
任侠ものは殺陣が生きていないとつまらなくなってしまうもの、この殺陣をふんだんに取り込んだオール―スター映画を撮れば東映に勝てる映画会社はなかったでしょう。
私が「任侠清水港」で印象に残るのは、何といっても錦之助さんと橋蔵さんが、映画界にきて初めて二人相対しての共演になった場面です。
錦之助さんの今までの美男役から、森の石松という三枚目的な役に自らいどんだ意気込みは映画を見ていて感じとれます。このとき24歳位だと思いますが、上手いです。
オールスター映画で錦之助さんが出る作品は、役柄的にもそう見えるのでしょうが、やはり錦之助さんは大きい。橋蔵さんがスクリーンに出てくると華はあるのですが、演技面では強く残らないというところがあります。橋蔵ファンとして長年きた私としてもそこは口惜しいところです。
 
大体の次郎長ものは村上元三の『次郎長三国志』を基本として映画を作るのが多い中、「任侠清水港」は比佐芳武が講談・浪曲の「次郎長伝」をもとにひねらず正統派の次郎長ものとしてシナリオにしたものだそうです。
『任侠清水港』では、次郎長親分の子分の森の石松に注ぐ愛情を描きだし、石松が滅多斬りされる場面は当時としてはリアルで印象が強く 最高潮の場面に石松の仇討ちを持ってきていて、殺された石松が必然と心に残ります。

🎥次郎長一家と旅に出た石松はなかなか清水へ帰れず、おしのという女に会いたくてウズウズしている時、清水から追分の三五郎がやって来たので、三五郎の手を引張って二階に上って行き、石松は早速三五郎におしのがどうしているか様子を聞くところの場面は、錦之助さんと橋蔵さんという若手2大スターだけの場面となります。

この日の撮影場所のセットは、逗留先の長兵衛の家の二階での錦之助さんの石松と橋蔵さんの三五郎の場面です。
 錦之助さんと橋蔵さんが、実際に映画で共演場面があったのは、「任侠清水港」のこの時が初めてになります。二人だけで芝居をする場面の撮影ということで、取材陣が多く、そこに千恵蔵さんが見に来ていました。
先にセットに入っていたのは橋蔵さんは、錦之助さんを見るとにっこり笑って会釈し、
「先輩、今日はお手柔らかにお願いします」と、「先輩はよしてくれよ。なんだか他人行儀でいやだよ」と、そんな雰囲気の中段取りの説明が監督から、そしてテスト、本番の声がかかります。
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ここからは石松と三五郎の会話の部分を載せますが、画像と共に見てほしいのでリンクさせての記事となります。(46枚の画像が入っています)
✋(下記URLをクリックしてください)
   💻https://sugi-nami.blog.jp/archives/16199829.html
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どうでしたか、オールスター作品でのお二人。流石デビューまもなくして人気を得た理由がわかるような気がします。この後、オールスターではないけれど、任侠とは全く雰囲気が違う少年少女向け時代劇「七つの誓い」でも、お二人は共演していますね。
それ以来、同じオールスター作品に出ていても、ガップリ四つでの共演は、「赤穂浪士」までなかったですね。どうしてだったのでしょう、不思議なことでしたね。

👆(画像をクリックすると拡大できます)

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年08月11日 12:59)

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