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スレッドNo.494

オールスター次郎長任侠ものシリーズは不滅の作品ですね

♦おきょう様 ・ えっちゃん様 ・ 浅んちゃん様 ・ 芙蓉 様 ご覧になっている皆様

💚橋蔵さんとひばりさんのコンビが解消されてから4.5ヵ月経っての「勢揃い東海道」でもイキの合ったお二人は健在、冒頭場面の仲の良い演技に私達は魔法にかかったように気持ちが舞い上がってしまいます。演出もうまいがお二人の演技はそれ以上の効果をだしていますものね。皆様があの場面を見ているときの表情が見えるようです。

♢おきょう様
ほんと、右太衛門さんの山岡鉄舟、錦之助さんの大前田栄次郎はかっこよく美味しいところを持っていきますね。この二人が出てくることで、作品の展開にメリハリがついていますから、見ている方も飽きがきません。
橋蔵さんと錦之助さんはオールスターとセミオールスター的な映画でしか一緒の作品
はありませんね。それも会話をするところがある映画は少ないですね。

♢えっちゃん様
後にまわり帯を結ぶ橋蔵さん、それがうれし気なひばりさん、あのたまらなく絵になるお二人の光景は、着物を着る人、着付けのわかる人には、より以上に素敵に写ってくるでしょう。「気がつかなくて御免、一言いってくれればいつでも手伝ったのに」と御主人が言っているかもしれませんよ。橋蔵さんにやきもちを焼いているんじゃない?今度着物を着るとき、御主人に問いかけてあげて。
そうですね、侠客吉良の仁吉で男らしさを見せてくれた橋蔵さん。このころから男を感じさせる役が多くなてきました。雰囲気的には「代官所破り」の笹川の繁蔵でも見られます。

♢浅んちゃん様
トミイ・マミイの画像冒頭のところも・・・とは思ったのですが、今回私が注目したところからすると、画像で紹介したところになってしまいました。
喜んでいただけてうれしいです。
トミイとマミイは最初の頃はよく、ふざけてけんかをして見たりと楽しくやっていましたが、「忠臣蔵」あたりから少しは落ち着いたでしょうが、何しろ橋蔵さんが話していてちょっかいを出すと、ひばりさんも負けてはいない、・・・そして二人で笑ってと、長い待ち時間を楽しく過ごしていたことでしょうね。

♢芙蓉 様
仁吉が女房に三下り半を突き付けるということは男らしさがあるということを表現しなければなりませんね。
「勢揃い東海道」では、ひねって果たし状と一緒に渡していますが、通説は仁吉から三下り半を突き付けられるわけです。そこは「仁侠東海道」で描かれている仁吉夫婦の感じは大人でやはり右太衛門さん長谷川裕見子さんのなせるわざでしょう。ジンとさせます。これをそのままストレートにやってしまうと、橋蔵さんとひばりさんお二人を配役した意味がなくなります。ファンは悲しいにしろしっとりとお二人の絡みを期待しているというわけです。それにやはり当時の橋蔵さんには、まだあのような台詞はあいませんから。映画を盛り上げるのは大へんだと思います。


🐦ここで、仁吉が女房への三下り半の様子から。
その部分は、ぐい呑み一杯のお酒を飲み、そのあとから長吉のところの荒神山の縄張りを安濃徳が取ったということを話し、
「おめえは渡世人の娘に生まれ、渡世人の女房になった女だ、渡世の仁義はみにしみているはずだい」
「え、知ってます、だからって、おまえさん」
「お新、仁吉を男にしてくれ」
「ひどいっ」
と台詞は続いて、お新は納得せず、安濃徳のところへ自分が出向いて説得してくることになりました。出かけて行く女房の後ろ姿を見送る仁吉。
ただ仁吉が結婚していたかどうかがわかっていないため、講談で語られるようになったとき、話に情を付けるために創作されたものと考えられるということです。

義理と人情の男として歌われる吉良の仁吉は、清水次郎長の子分から唯一次郎長の兄弟分にまで出世したといわれています。愛妻の父親が弟分の縄張りを横取りしたため、妻を取るか弟分を取るかで悩み、結果弟分の助太刀をします。仁吉は女房より、次郎長との義理を取ったわけです。
荒神山の決戦へは源徳寺から出発しています。その源徳寺に仁吉の墓はあり、碑文に、尾崎士朗の人生劇場望郷編からのこのようなくだりがあります。
「仁吉が男になるかならぬかの境目は、荒神山の勇ましい働きぶりじゃなくって、あの女房が、だまって三下り半をおしいただき、長い間お世話になりました、といって帰ってゆくうしろ姿を心で伏し拝みながら、さあ行こうかと立ち上がったときの切ない気持ちの中にあるんだよ」

🐧次郎長任侠ものシリーズ4作品もあと少しで終りになります。でもこのシリーズは東映チャンネルや時代劇専門チャンネルではよく放送されますから、また見られることを期待して!!
「仁侠清水港」では二枚目追分の三五郎、次郎長一行が草鞋を抜いでいる巾下の長兵衛のところに、仙右衛門と三五郎が次郎長の女房お蝶のお供をして暖簾をくぐって現われます。橋蔵さんのさわやかな声がし、スクリーンにいつ顔を見せるのかと心まちして心躍ったことでしょう。石松役の錦之助さんとの二人だけの芝居場面は心に刻まれたと思います。

「仁侠東海道」では物語のすじは、増川仙右衛門の伯父を殺した三人組を追っていく段階でいろいろ事件に巻き込まれる次郎長一行が吉良の仁吉のところへ草鞋をぬいていたとき、荒神山の縄張りの件で安濃徳との大喧嘩となり、次郎長一行も駆けつけるが、仁吉は鉄砲で撃たれたうえ斬られて命を落します。橋蔵さんとしては、
伯父を殺した三人組の居場所を聞いたらおしまを斬れとの次郎長の命令に背き助ける仙右衛門、半五郎、法印の情けに心打たれました。

「仁侠中仙道」は国定忠治一家の米を買いつけね資金を作るため賭場あらしをするところに集中しました。浅二郎の鼻掛け姿が何度も見ることができ気分よかったです。ラスト赤城の山に向かう忠治一家とそれを見送る次郎長一家の笠を振る光景には悲しさがありました。

「勢揃い東海道」はズバリ橋蔵さんとひばりさんのコンビが戻ってきた夫婦役でしょう。二人がそれぞれに持っている甘いお色気が年月を越えて一段と磨かれていて、オールスター作品ならではの感動があります。
今配信中ですから、ゆっくりとご覧になってください。

✋(画像をクリックすると拡大できます)

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