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スレッドNo.50

振返って・・・こんな投稿もしたのだなあ

✱ 「丹下左膳妖刀濡れ燕」好きな場面✱ #投稿日2017.3.4

久しぶりに見て、この作品でよいと思う場面は、やはりここのところ、変わってはいません。
「丹下左膳」には橋蔵さまは4本出てらっしゃいます。どの作品もよいところが数か所あります。私は1958年「丹下左膳」と1960年の「丹下左膳 妖刀濡れ燕」。どちらをトップにしようかしらと迷うところではありますが。
柳生源三郎という役とひばりさんとの共演というのでは「丹下左膳」。馬に乗って乗り込んだ源三郎は素敵、道場で植木屋の姿での左膳との立ち会う場面は格好いい、あのスタイル、あのかまえですからね。
そして、さまざまな役をこなしての橋蔵さま1960年の「妖刀濡れ燕」。
作品の内容もいいのですが、橋蔵さまが光ります。伊庭道場に下男として住み込んでいる源助、ふとしたきっかけで左膳の太刀をかわしたことからことから、ただ者ではない、と左膳と初めて太刀をかわす場面、そして萩乃を一晩中看病していた左膳の良さを萩乃に言っているのを聞いていた左膳が嬉しくて源助と勝負をしたいと。橋蔵様と大友さんの一対一の太刀さばきが見られる、いいですねぇ。

この作品では、左膳が奥州相馬家に使えていたこと、なぜ片腕、片目になったのかが分かります。
伊庭道場の萩乃に一目惚れした左膳の心情とそれを見た源助の男としての心情が描かれます。
萩乃は父の言いつけで下男の源助をお伴に旅に出ます。(源助と一緒だと聞きがっかりする萩乃。)
足を痛めた萩乃に、(チョビ安が小さい子をおぶるのをみて)、
源助が「お嬢様、あのてでいきましょう」「さあ、こっちも負けずに、ささっ」「おいっ」といっておんぶをするからという格好をするが、(左下の画像)
「まあ、みっともない」とびっこ引きながら言ってしまうので、「えっ」と源助あきれ顔をするのです。
源助が疲れながらも萩乃をおぶってチョビ安たちが待つ茶店まで来た時、萩乃が子供たちが見ているから降ろせと、でも、足が痛くまたおぶえというわがままな萩乃に使える源助、あの表情はたまらないわ。
萩乃「源助」
源助「えぇ」
萩乃「私降ります」
源助「いやぁ、もうそこが茶店でございますから、もう少しの御辛抱で」
萩乃「子供が見ている、みっともないではないか」(上段の画像)
源助「へっっ、足がいてえのにそんな体裁なんか」
萩乃「馬鹿、降ろせ」と頭を押さえつけられ二人とも倒れてしまい、子供たちが助けようとすると、びっこを引きながら一人で歩こうとする萩乃を見て呆気に取られていると、
萩乃「何をしているのです。早く私をおぶりなさい」
源助「えっ、・・へつ」といい、源助もびっこを引きながら萩乃をおぶってあるくのです。
(桜町弘子さんも「若様侍捕物帖 紅鶴屋敷」と「新吾十番勝負」で橋蔵さまとちゃんとした共演をやってきましたので、この作品でのお二人は見ていて安心いたします。)

さらわれた萩乃を左膳が一晩中看病していて、萩乃が目をさまし左膳を見たら容赦せぬと言われしょんぼりと小屋を出て来た左膳と目が合い、左膳の気持ちを汲み取った源助の表情何とも言えません。(右下の画像)
そして小屋に入り、化け物と左膳の気持ちを分からない萩乃に、左膳の良さを説くところ、感動ものです。(この時には、言葉が下男としての源助ではなくなっていますよ。)
萩乃が「好きです」と源助に打ち明けます。
源助「あなたには、男と女の深い思いがお分かりとは思われぬ」
萩乃が私の思いが分からないのかと
源助「私は初めて男のひたむきな心を見た。頭が下がる思いがした」
何のことかと
左膳は昨夜一晩中、萩乃を見つめたまま身動きもせず泣いていたと。
萩乃「あの化け物が」
源助「化け物、片手片腕それ故に化け物か。あの姿になったのも、馬鹿な主人に一途に使えたゆえのものだ・・・」
わたしには関わりのないこと
源助「だからおめえさんには、男と女の情なんかわからねぇと言ったんだい。・・・おめえさん、俺を好きだという・・何故だ、へっ、おれのつらはのっぺりしていて、さっき、ばれたところじゃ、やっとうの腕も立つ。これなら道場の婿にしても・・なんて言うことに違いねぇな」

✎(載せたい画像は他にもあるのですが1回に3枚までしか載せられないので、こんなところで、台詞からも想像していただければ。見ている人はあそこのことねと、まだ見ていない人はこんな所があるのと、想像して出来たらご覧になってね。)

立回りは、この頃になると一段と良くなっていて、美しさの中に力強さが見えて
来ましたし、侍姿、やくざ姿、町人姿と、それぞれの立回りのスタイルが橋蔵様の場合違いますので、見ていて引き込まれていきます。
そして、橋蔵さまの魅力である二枚目半的要素が強く引き出されてきた作品だと思います。
そう言う意味では、「妖刀濡れ燕」の方が、魅力あると私の中では思っています。
必ず、身分を隠してという筋での役ですから、今回も下男の源助は、実は相馬家の世継ぎ源之助、最終場面で素性を明かし、、悪だくみをする家臣を暴いていくというもので、得意の役ですね。
最後は、萩乃が待っているのを見て、少しづつそちらの方に行く源之丞が・・・二人の中はよくなってハッピーでした。。

(画像の上に👆が出るものはクリックすると違う画面でも見ることが出来、拡大されている画像もあります)

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