USB DAC+Bluetoothレシーバー Version4.0のマイナス電源
どうぞよろしくお願いします。
USB DAC+Bluetoothレシーバー Version4.0のアクティブフィルタ部分のみを作成中です。回路や定数はサイト上のものとほぼ同じですが、定電流回路のみLM334Zを1mAで設定しました。電源オンすると、マイナス電源が当初-15Vであったものが、15秒ほどで-1Vまで上昇してしまいます。と同時に12AX7のプレート電圧も110V→180Vまで上昇しています。配線ミスは今のところ発見できていません。回路図を何度も見直していますが、マイナス電源電圧が上昇する理由がよく分かりませんでした。思い当たる原因など、ご指摘いただけたら幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
VT様
丁寧なご指導に感謝いたします。12AX7のプレート抵抗は仰せの通り240KΩです。
1. 12AX7をLR入れ替えても同じ結果でした。
2. 12AX7のカソード電位は12AU7なしでRch -7.3V、Lch 1.9Vでした。
3. 「現状のままLRの2SK208のIDSS」でなるほど!!と思いました。部品を装着したままでのIDSSの測定は思いつきませんでした。RchのIDSSは「真空管ソケットのKと電源ユニット3のアクティブフィルターへ接続されている端子を使って」測定すると2.22mA、そして2SK208(変換基板使用)の足を使用して測定しても2.22mAでした。ここでIDSS0.96mAの2SK208に交換すると、バッチリ動作が安定しました。
【12AU7あり】B電源電圧 249V、マイナス電源電圧 -15.0V
Lch(IDSS=0.97mA)【入力側】プレート電圧 117.5V、【負帰還側】プレート電圧 106.9V、カソード電圧 0.8V
Rch(IDSS=0.96mA)【入力側】プレート電圧 119.3V、【負帰還側】プレート電圧 109.4V、カソード電圧 1.4V
VT様のご指導のおかげで12AX7のプレート電圧が105V~115Vの範囲に入り、動作も安定しました。これで先に進めます。
ありがとうございました!!
ティグラン
ティグラン様
1. 12AX7をLR入れ替えても同じ結果でしょうか。それともLRの結果が入れ替わるでしょうか。
2. 12AX7のカソード電位(対GND)はどうなっていますでしょうか。
3. 現状のままLRの2SK208のIDSSを測定してみて下さい。この際、FETの足は使わず、真空管ソケットのKと電源ユニット3のアクティブフィルターへ接続されている端子を使って測ってみて下さい。
4. 電源ユニット3の330KΩ1/2W, 100KΩ及び24KΩのそれぞれの抵抗値と、電源を入れた状態でのそれぞれの抵抗の両端電圧を測って下さい。
確認ですが、12AX7のプレート抵抗は何KΩを使っていますか。(240KΩかと思いますが)
VT様
ご返信ありがとうございます。特に何もいじったわけではないのですが、12AU7を差したままでもマイナス電源は-10V前後で安定しました。しかし想定よりも5Vほど高い値です。次に、ご指導の12AU7を抜いた状態での測定を開始したところ、Rchの異常を発見しました。
●(12AU7なし)B電源電圧 305V、マイナス電源電圧 -9.8V
Lch【入力側】プレート電圧 190.0V、【負帰還側】プレート電圧 174.7V、【マイナス電源1KΩ両端電圧】0.953V
Rch【入力側】プレート電圧 60.6V、【負帰還側】プレート電圧 12.7V、【マイナス電源1KΩ両端電圧】2.49V
Rchに倍以上の電流が流れるのはなぜかが分らず、テストのため定電流回路を両チャンネルとも、IDSS=0.97の2SK208に変更しましたが症状は変わりません。Rchの配線ミスは間違いないと考えてにらめっこしていますが、Rchの電流が大きい原因は分りませんでした。現在お手上げ状態でおります。さらなる原因追及のために何かできることはないでしょうか?ご教授いただけたら幸いです。
マイナス電源電圧の変化はOn直後から始まるのでしょうか。
また、マイナス電源にある1KΩの両端電圧はどうなりますでしょうか。
「15秒程度で」ということですので、マイナス電源電圧は真空管が温まって動作するのにつれて変化が生じ、On直後は変わらず、少しすると急激に電圧が変わり、10~15秒程度で一定になるという動作をしていませんか。
先ずは出力側の12AU7を抜いた状態でどうなるかをチェックしてみては如何でしょうか。
12AU7を抜くことでマイナス電源電圧の変動が抑えられるようになるなら、カソード側に接続されている抵抗の抵抗値の確認とマイナス電源-GND間の抵抗値の確認、ヒーターバイアス電圧の確認をしてみては如何でしょうか。