涙雨、全話一気読みしました
初めまして。
先程、全話『涙雨とセレナーデ』を拝読いたしました。
ちょうど全話開放のキャンペーンをされているのを知り、2日間ほとんど外に出ることもなく、一気に読み進めてしまいました。
とにかくストーリー構成が大好きです。切ない恋の行方もさることながら、終始先の展開が読めず、ページをめくる手が止まりませんでした。
また、表情の描写が本当に巧みで、どのキャラクターにも自然と惹かれました。それぞれが抱えている思いや人生が丁寧に描かれており、まるで目の前で生きているかのように感じられました。
お恥ずかしながら、途中からずっと「どこかで拝見した絵柄だな」と感じていたのですが、『夏雪ランデブー』の作者様だと知り、思わず納得してしまいました。
こちらも以前、単行本を購入させていただいた作品で、切ない恋の描写においては、河内先生を超える漫画家はいらっしゃらないのではないかと個人的に思っております。
どちらの作品も、最後に別れが訪れると分かっていながら描かれる恋心があまりにも切なく、何度も胸を締め付けられました。
さらに、知識と表現の幅にも脱帽しました。
明治時代の建物や生活の描写はもちろん、当時を生きるキャラクターたちの自然な言い回し。そして未来のディストピア的な世界観の中で、「根菜を久しぶりに食べる」という描写にも強い納得感がありました。
先生は実はタイムスリップを経験されているのでは……と思ってしまうほど、リアルで説得力のある描写ばかりでした。
私個人的に特に印象に残っているのが、雛子が武虎に勉強を教わるシーンで、ヘレン・ケラーの例えが用いられていた場面です。
私自身、とあるPodcastのヘレン・ケラー回が1番好きで、ヘレン・ケラーがウォーターと叫ぶ瞬間を想像して何度も涙してしまったのですが、それをさらりと物語の中に落とし込んでいる河内先生の知識の深さと表現力に、深く感動しました。
このような感想を投稿するのは初めてですが、それほど心を動かされた作品でしたので、トークイベントにもぜひ応募させていただきます。
当選した際にお会いできることを楽しみに、先生の他の作品も拝読していきたいと思います。
本当に素敵な作品をありがとうございました!