ご質問宜しいでしょうか。
初めて投稿させていただきます。御社ホームページ大変興味深く拝見いたしました。
さて、私はメヌエットロイヤルという小型2ウェイSPを使っているのですが、リアにバスレフがあり、壁に近づけるとどうしても低域がかぶりこんで上手く設置できません。
現在左右の壁から50〜70cm後ろの壁から60〜80cm離し、クリプトンミスティックホワイトを壁に貼ってようやくバランスしているのですが、普通のリビングですので、せめて後ろの壁から20〜30cmくらいまで近づけて設置したいところです。
御社のチューニングパネルを使えば、このようにリアに
バスレフがあるスピーカーを壁に近づけても、上手く設置できるようになるでしょうか。もしできそうなら、チューニングパネルの購入も考えています。
また、御社のサブウーファーにより、アナログレコードのような再生がCDでも出来るという記事、とても興味深く拝見し、いずれは導入を考えたいと思っています。
今後とも、役立つ記事、お待ちしています。
> リアにバスレフがあり、壁に近づけるとどうしても低域がかぶりこんで上手く設置できません。
■原因1.キャビネットの後ろ側に回り込んだ低音が後ろの壁で跳ね返えるので、SPを壁面に近付けると低音域のエネルギーが上昇してしまいます。
http://www.salogic.com/Basic-RoomTuning1/RC-Wall-FrontTuning.htm
SP背後の壁面には高音域の反射音を増やす工夫が必要ですし、低音域の上昇を軽減する策も忘れてはいけません。
100Hz以下の低音エネルギーを吸音するにはLV & StainVeilパネルのように板振動を利用するか、
http://www.salogic.com/home-select.files/sbwf030609.htm
相当分厚いグラスウールの層が必要です。またLV & StainVeilパネルは高音域も拡散反射します。
■原因2.低音がブーミーになる原因の多くは壁振動です。拳で壁面を叩いてドカドカ響いたり、SPが低音を出しているときに手の平に壁の振動が感じられるようであれば、壁振動による低音上昇が発生していると考えてよいでしょう。
スピーカーの低音が壁に伝わらないようにすれば壁振動は止まります、LV & StainVeilパネルのように重量のあるものでSP周辺に遮音壁を設けるのが常套手段ですが、大改装が可能であれば、壁面を支える背後の柱を太いものに交換して密に配置し、コンパネなどを重ね貼りすれば完璧です。
> 20〜40cmくらいまでスピーカーを後ろの壁に近づけたいのですが、
■スピーカー背後の壁面を拡散反射構造にすれば 0cm でもOKです。LV & StainVeilパネルの表面は拡散構造で、上記条件をクリアします。
とてもわかりやすい解説、誠にありがとうございました。
> ■スピーカー背後の壁面を拡散反射構造にすれば 0cm でもOKです。LV & StainVeilパネルを用いれば拡散壁になり、上記が達成できます。
これまでずっと「バスレフが後ろにあるSPは壁から離さなければならない」と頭から信じていてちょっと後悔していただけにとても嬉しいご返信です。
ただ、1枚20kgのボードは少々重過ぎるので、ちょっと設置が不安です。LV600を2枚縦に積んで、高さ1200mmくらいにすることは出来るでしょうか。
ルームチューンのデモに使うパネルがLV600を蝶番で連結した構造です。これを二つ重ねたサイズがスピーカーチューニングの標準サイズです。LV600は一枚の重さが5〜6kgです。従って蝶番連結のものを2段重ねにすると総重量は20k強になります。下記が縦積みタイプです。
http://www.salogic.com/home.files/panel/LV-plus2.htm