クークキラーとプレイボーイの違い
現在プレイボーイ9.8fを所有しています。9.2fのクークキラーに乗り換え興味あります。スピードがあって大変気に入ってますが、プレイボーイは面が荒れてる時は長さがあるせいか、扱いづらく、妻側共有使用するとノーズが刺さってます。
9.2fクークキラーだとその辺解消できますか?小波だと厳しいボードですか?クークキラーの特徴を教えて頂きたいのでよろしくお願いします。
投稿日:2022年 6月29日(水)09時25分59秒
このたびはお問い合わせいただきましてまことにありがとうございます。
ご返信が遅くなりましてまことに申し訳ございません。
遅くなりましたが、プレイボーイとクークキラーにつきましてご説明させていただきます。
まずそれぞれのモデルの簡単な特徴につきましてご説明させていただきます。
【プレイボーイ】
ロビンがシェープを始めた当時より、その時々の一番格好いいメインのコンセプトを持つボードにその名がつけられています。
初期はシングルフィンのクラシックピッグ系のログ、最近はハイパフォーマンスピッグとなっています。
最近のボードは特にロッカーも抑えられ、レールも繊細にシェープされ、ボトムには強いVEEご施されており、早いノーズライディングとふり幅の大きいアグレッシブなカットバックが特徴です。
【クークキラー】
10数年前に作られていたモデルで、その後は作られておりません。
古いものほどノーズロッカーが抑えられ、イーグルノーズの形状となり、テールにエッジが施されてロッカーもつけられています。
いわゆるダウンノーズのパフォーマンスボードで波の上下にボードを動かすことができます。
現在のロビンのコンセプト=「真のトランジション」とはマッチしない形状です。
ノーズが刺さる一番の原因はパドリングのスピードが遅く、波に追い越されるためです。
プレイボーイはピッグ系なのでノーズの面積が小さく、ロッカーも抑えられ、またVEEボトムのためパドリング時にボードが横揺れしやすくなります。本来、波に乗れなければボードのノーズ寄りでパドリングをする必要がありますが、ノーズの幅が狭いので前に行くことに恐怖感がわき、さらにテール寄りでパドリングして、パーリングしてしまうと思います。
クークキラーはテールロッカーがあるためボードが失速しやすくなるのでノーズ寄りでパドリングをする必要がありますが、ダウンノーズのため前に行きづらく、そのためにパドルのスピードが遅くなり、パーリングをする可能性があります。
ということでパドリング、テイクオフのことを考えると、クークキラーに変更しても問題は改善されない可能性が高いと思います。
プレイボーイが扱いにくいという件ですが、プレイボーイはむしろ他のシングルフィンロングボードよりも動きの機敏なボードの特徴がございます。
ただしその性能を発揮できるのはボードにスピードがあること、テールを強く踏むことです。
そのためにピッグの特徴として後ろ足の位置をテール寄りに置くことが必要となります。
スピードをだすためにノーズに移動し、大きくコントロールするためにテールに移動するという動作が必要で、それ自体は一般的なボードよりも難しくなり、かえってボードを扱いづらく感じているのかもしれません。
テイクオフ後は、動かしたりコントロールよりも波を乗り継ぐことを意識して乗っていただければ、気持ち的には少し楽になるのではないかと思います。
抽象的でわかりにくいかもしれませんが、その他ご質問などございましたら何でもお気軽にお問い合わせください。
またお近くでございましたら、ぜひ店舗までお立ち寄りください。
なにとぞよろしくお願いいたします。
シーコング藤沢店
田中