全国高齢者集会
9月18日、文京シビックホールで開催された2025全国高齢者集会に参加した。
主催者代表挨拶で、退職者連合の野田那智子会長は三重県の金剛證寺には23歳で戦死した詩人竹内浩三の墓があり、浩三の詩「骨のうたう」の詩碑があることを紹介された。
「戦死やあわれ 兵隊の死ぬるやあはれ 遠い他国でひょんと死ぬるやあはれ だまってだれもいないところでひょんと死ぬるやあはれ・・・・・・・ 国のため 大君のため 死んでしまうや その心や・・・・・・」
今年は原爆投下から80年だが世界では核の脅しが横行し、12300発の核弾頭があると言われている。私たちは核兵器廃絶、核なき世界を目指して運動を強化する必要がある。平和は「願う」ものでなく「つくる」もの、それは私たちの役割であることを今日の集会で共有したい。また、野党には不屈ですじを曲げない旗を立てていただきたい。日本は所得再分配の効果が薄く高齢者の貧困率は約20%と言われるが、生活苦は決して自己責任ではない。長生きが悪いような風潮を広め、世代間対立をあおるのはやめて誰もが生きやすい社会に、安心して生活できる社会をめざしていきましょう、と話された。
続けて各党代表の挨拶や杉良太郎氏の講演など行われたが、最後に長崎県出身の元高校生平和大使二人が、それぞれ自身のこれまでの活動や思い、ノルウェー派遣の経験などを報告してくれた。現在は都内の大学に在籍している二人が今感じていること、取り組んでいることなどから、本当にまっすぐな思いが伝わってきて会場からの拍手がひときわ大きかった。
集会の最後に爽やかな風が吹き抜けたような気分になった。