映画と現実
予備知識なく観たので、ずれているかもしれませんが、私が映画を観て想像したこと。
映画なら、フィクションなら、行方不明の娘はラストには見つかり、転落した車は奇跡的に無事で、登場人物は命を落とすことはなく、旅人は次の目的地にたどり着くだろう、と予想しながら映画を観ていたでしょう。あるいは、1回目の地雷が爆発した後に、ああ、きっと次も爆発するだろうと予想したでしょう。
だって、途中ガソリンは何とか手に入り、川を渡るのは無理かと思われたが引き返してきて引っ張ってくれたし、空回りするタイヤは何とか穴から抜け出すことができたから、ピンチになっても切り抜けられるだろうと、映画だからあっと驚く展開が待っているだろうと。
でも、車は転落し、地雷は爆発する。人は死ぬ。奇跡は起きない。ある意味あっと驚く展開。
レイブを巡るノマドの彼らと住む土地を奪われ安息の地を求める難民、神に祈りをささげる信徒と薬物によって現実逃避する映画の登場人物、どちらも戦争の犠牲になる。
奇跡は起きるんでしょ、と思わせておいて起きない。音楽に気を取られて戦争が起きていること忘れてたでしょ、だから地獄だってタイトルにあるでしょ、そう言われているようにラストでは感じた。