MENU
45,893

スレッドNo.206

カンノ300Bアンプについて

影なびく星さん、300Bアンプの件でお尋ねですが、文章が長くなるので、こちらで返事を書かせて下さい。

私の300Bアンプは、小倉のカンノ製作所の菅野省三氏の作です。氏は、WEの研究家で、WEのアンプの音の秘密は、トランスのコア材が45%のパーマロイにあり、良い音を求めるには、純度の高いトランスが必要という結論に達し、そのトランスを開発されて、300Bアンプを完成されました。

また、聴感上、WEの音の秘密は、破格の倍音再生にある。氏は、いち早くこのハーモニーの大切さに目をつけて、アンプを作られてきました。そして、柔らかく、生々しく、300Bらしい響きで、音楽を聴かれていました。その音を聴いた多数のマニアが、自分もこの300Bアンプで聴きたいので、是非、作成して欲しいと説得され、受注形式でカンノ300Bアンプの分譲にふみ切られました。私が300Bアンプを知ったのは、私のオーディオの主将のA氏の影響でした。A氏は、すぐれた耳をもっておられ、オールカンノシステムで音作りをされていて、驚きの美音で音楽を聴かれていました。

A氏は、私にクラシック音楽を聴くには、スピーカーはタンノイでいいので、アンプだけは、カンノ300Bアンプを求めなさいと説得され、私の装置ができました。そして、タンノイとカンノ300Bによる音楽再生を40年前にスタートして、それを継続してきました。

私のカンノ300Bアンプは、ステレオタイプで、入力トランス、段間トランス、出力トランスの3点セットのカンノトランスで作られており、菅野省三氏自ら作られたアンプの初期の1台です。驚くべき安定性があり、真空管WE300Bを10年ごとに3回取り換えただけで今まで、使用してきました。今回も、劣化した部品を取り換えただけで、トランスはそのまま使用しております。

最近、オートグラフで、以前買っていた、ソプラノのオペラのアリアのCDを聴いています。マリア・カラス、シュワルツコップ、キャスリーン・バトル、アメリンク、アンジュラ・ゲオルギュー、ルチア・ポップ、日本人では、田中彩子、 中丸三千繪、佐藤しのぶ、鈴木慶江などを、気楽にオートグラフで聴き、至福の時間を楽しんでおります。オートグラフで聴くオペラのアリアは、オートグラフらしい堂々たる響きを奏でてくれています。

影なびく星さんのマランツ7と8Bも歴史を感じさせる製品ながら、きっと今でも一流の音を聴かせてくれているアンプだと思っております。長い時間を経て生き残っている製品は、独特の味わいがあるようです。また、趣味のある人生に感謝し、オーディオをこつこつやっていきましょう。

KANさんのお元気な文章を拝見して、このさわやかな秋の季節に相応しい曲を見つけて、楽しんでおられるのを拝見し、これからもオーディオや音楽の話を、お互いに、少しずつ楽しんでいきましょう。RHRは、美しいデザイン、豊かなバックロードキャビネットの音作りの様子をお伺いし、とても刺激になっております。大きさも程よく、部屋によく馴染んでいますね。

引用して返信編集・削除(未編集)

このスレッドに返信

このスレッドへの返信は締め切られています。

ロケットBBS

Page Top