旅の報告
FUKU様
いよいよ冬の寒さが本格的になって参りましたが、気候の変動が激しいこの頃です。如何お過ごしでしょうか。
体調に留意しご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
11月の下旬に福岡と大分を旅してまいりました。何度目になるのか記憶があやふやですが、10年以上は間が開
いての九州の旅でした。福岡市内は規模の大きなビル建設の工事がいたるところで行われて街の姿が変わっていく
のが見られました。
福岡空港から真っ先に訪ねましたのが大宰府天満宮です。確かFUKU様のホームページのシゲティについてお書き
になった欄に天満宮まで歩いて15分のところにお住いと記述なされておいででしたのでFUKU様がお住まいの近く
まで来たのだと思いながらの天満宮参拝でした。せっかく訪れたのにお声がけもせず大変失礼を致しました。次回ま
た天満宮を訪れ、FUKU様にお会い出来る機会を頂けたら幸せだと思います。
天満宮はかなりの賑わいで海外から観光に見えられた方々もたくさんおいででした。参道沿いにスターバックス
コーヒーの姿を見つけた時には時代を感じました。それでも尚、天満宮には独特の静謐な空気が漂っておりFUKU様
のお書きになる文章の雰囲気に通ずるものを感じました。
参拝の後、お札を求め、境内の茶屋で名物の梅が枝餅を頂き、その後駅の道向かいにある骨董店を覗いて店主と話
をさせて頂きました。和骨董は全く売れない、来てくれるだけでも嬉しいよと年配の店主が言っておられました。
ガラス製のランプシェードを買い求めました。
今回九州を訪れた目的はアクロス福岡で行われる予定だったイスラエルフィルの演奏会を聴く為でしたが、ご存
知の様に中東の戦争の勃発で演奏会が中止になり、普通の観光旅行に切り替えての旅になりました。残念ですが致
し方のない事だと思います。
イスラエルフィルはバーンスタインが指揮をした遥か昔の来日公演のマーラーの交響曲第9番の生涯忘れられない
名演奏を思い出します。あれは奇跡の様な演奏でした。今でも5本の指に必ず数えられる演奏会でしたので今回も大
いに期待しておりました。時代も変わり楽員も変わりバーンスタインもこの世におらず、私自身も歳を取りました。
多分もうイスラエルフィルの演奏を聞く機会はないのかもしれないと寂寥感に襲われます。
それも世の習い、瞬きの様に過ぎていく人生でありましょう。あるのは感謝のみですし、感謝に満ちてこれからも
過ごしたいものです。
つまらない感傷を書き連ねてしまいました。お恥ずかしい話ですがお許しください。
FUKU様のお膝元を訪ねさせて頂いた遅い事後報告でございます。失礼致しました。
自動筆記様、こころのこもったお便り、ありがとうございます。
また、遠路はるばる太宰府までの、旅の報告ありがとうございます。
天満宮参拝をお楽しみいただけて、うれしく思っております。
また、イスラエルフィルのバーンスタインが指揮をした
マーラーの交響曲第9番の生涯忘れられない名演奏のお話は、
とても、良き感動の体験でしたね。奇跡の様な演奏の様子が目に浮かびます。
自動筆記様の文章から、長いオーディオと音楽の人生がうかがわれます。
苦労して集めたオーディオ機器の歴史と名演を求めてのレコード遍歴は、
その趣味の良さを感じています。私など、ただ、少しでも良い音で
クラシック音楽を聴きたいと願ってきたオーディオ好きの人生でした。
ただ、オートグラフに行きついたのは、ありがたいことであり、
その音に魅せられて、ここらが、終着駅だと思わせるものを感じています。
また、私がいつも考えていたのは、人は感動することで心が作られる。
この言葉を大学で知りました。そして、できれば、感動する機会を増やしたいと願い、
長年、生活してきました。海や山の景色を見た時の感動、
美術館における名画や美術品を鑑賞したときの感動、
映画を鑑賞したときの感動、
その延長での、オーディオ装置による音楽を聴いて
感動する音作りを、目指してきたように思えます。
また、自動筆記様がお書きのように、次回の太宰府をお尋ねの時には、
ぜひ、私のところにお寄りください。たいした音ではありませんが、
オートグラフの音を聴いてオーディオ談義を、楽しみましょう。
いよいよ冬の寒さが本格的になって参りました。
体調に留意しご自愛くださいますようお祈り申し上げます。
これからも、どうぞ、よろしくお願いいたします。