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スレッドNo.228

アンプ類を入れ替えました。

利根のオオタカさん、FUKUさん、みなさん、ご無沙汰しています。

 以前、利根のオオタカさんに古いアンプとの付き合い方について、私なりの意見を述べましたが、その後パワーのノイズが気になり修理に出しました。それまで故障するたびに妻から「古いアンプを使うのをやめて新しいのにしたら」と言われてきましたが、数年毎の2〜3万円の出費を考えると妻の意見もごもっとも。アイソレーショントランスを使えばもっとキツイ音になるはずで、そうならないのはプリかパワーの能力に問題があるのではとの話もあり、妻の賛成も得られそうなので、この機会に30年使ったプリとパワーを思い切ってトレードに出して機材を入れ替えることにしました。
 入れ替えたプリは、ALLEN&HEATH XONE:96のアナログミキサー、パワーは30000円余りのアナログアンプTHOMANN S-75 MK2です。ケーブル類も交換し、プレーヤー類とスピーカー以外全て変わりました。パワー〜スピーカーは1.2mmのAE線片側100m(50円/1m)で繋ぎ、これを切りながら音の焦点を探し52mで日本人歌手(福原美穂;LOVE〜winter song〜)の声が出た瞬間飛び上がるような音が出ました。気に入った音が出て思わずスピーカーに目が行くことはありましたが、飛び上がったのは初めてです。私方のRectangular GRFは最前列で聞くような音と表現したことがありましたが、私の好みにぴったりの音になりました。もう機材に疑問を感じて迷うことはないと思います。これからはCD等のソフトに力を向けたいと思います。
 利根のオオタカさんには古いアンプを修理を楽しみにしながら長く使っていることをお話ししましたが、舌の根も乾かぬうちに機材を入れ替えることになり恐縮です。しかしメインはあくまでTANNOYのスピーカーであり、納得いく音を引き出すためには真空管ビンテージアンプに固執することもないと思い決断しました。

 今年もあとわずかです。それでは皆さん良いお年を。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年12月29日 17:21)

FUKUさん、コメントありがとうございます。

 私は今回の機材入れ替えで、アーティストやエンジニアが聞かせたい音は、CD等に完成形として入っており、それをそのまま引き出すことが自分の音作りであると思いました。
 以前、市内の駅で「街角ピアノ」のような企画があったのか、構内を歩いているとピアノの音が聞こえました。それはすぐスピーカーから出る音ではない生演奏であることがわかる音です。良い音ではなくピアノのCDをこんな音で聞きたいわけではありませんが、元々こんな音で録音され、その雰囲気が再生できるなら、それはそれで良し。そのCDはまた聞きたくなると思います。最近、YouTubeで卒業式で卒業生が歌う「旅立ちに日に」にはまり、卒業式の雰囲気を楽しんでいます。
 逆にライブではなくオーディオでの再生のために作り込まれた音は景色が不自然で違和感を感じます。そんなCDは聞かなくなると思います。
 そんなのは音作りではなくポンと置きの垂れ流しだと言われそうですが、今のシステムはそれで良いと思わせます。

 


 では今後ともよろしくお願いします。

引用して返信編集・削除(編集済: 2024年03月26日 11:00)

Praslinさん、音作りに関するお便りありがとうございます。

新しいシステムで鳴らす、オールドタンノイが、非常にうまく鳴っている姿が目にうかびます。こだわりの「音の焦点」に関する説明を興味深く読むことができました。

鳴らすのがむずかしいタンノイのスピーカーを、新しい視点で、アンプの使い方、試聴時のソースの紹介、ありがたく思っております。独特のケーブルの使い方、音のまとめ方、私の知らないオーディオの世界を一気に公開くださり、感謝しております。

音作りは、人それぞれの世界があります。タンノイのスピーカーを、各自が経験と工夫により、その人しか鳴らせない音の世界を持っています。それは、これが一番というものではなく、いかに細やかな努力を積み重ねることで、実現できる音の世界です。
 
私の方は、今更ながら、オートグラフのもつ深い低域の鳴らす方のむずかしさに、今もてこずっています。厚みのある低域は心地良いのですが、こだわり過ぎると全体の音がこもりがちになり、引き締めるとタンノイの良さが減少してきます。その兼ね合いのむずかしさを感じています。

今後とも、よろしくお願いいたします。

引用して返信編集・削除(未編集)

FUKUさん

 新しいシステムによる報告をします。長文になりますがご勘弁ください。

 まず、この書き込みを読まれた方がプリとパワーを同じにしたら同じ結果になると誤解されるといけないので、正確に私方のオーディオ環境について説明しておきます。

 スピーカーはTANNOY Rectangular GRF 15”モニターレッド、インシュレーターは例の一合桝インシュレーターです。
 電源はリフォームの機会に100Vのまま壁コンセントをパナソニックの非メッキ壁コンセントWN1512Kに変えてアース工事をしました。さらにアイソレーショントランス「ギターリスト電源600W」をつけました。
 プレーヤーは、デジタルにあってはハードディスクに取り込んだAIFFをMac mini(OS10.14.6)で再生、音楽ソフトはiTunesです。PCの電源コードは非メッキメガネ電源ケーブルでギターリスト電源100Vから取っています。PCからミキサーのUSBにunibrain USBケーブル20cmで入力しています。以下この音をデジタルと称します。
 アナログプレーヤーはDENON DP-47FでカートリッジはDL-103、昇圧トランスはDENON AU-305で、付属のカートリッジリード線、ケーブルのまま昇圧トランスおよびミキサーのphonoに入力です。
 ミキサー~パワー間はBELDEN 88770:XLRメス銀-XLRオス銀ですが、録音時に使われたMOGANIのケーブルを使って日本人の地声に近い歌声で聞かなければ「音の焦点」はわからないとのことで、MOGANIでつないで調整し、普段使いは何でも聞けるようクセがないと言われるBELDENにしています。
 ミキサー、パワーともWATTGATE社シールド電源ケーブルでギターリスト電源115Vから電源を取っています。
 パワー~スピーカー間はAE線1.2mm長さおよそ51mです。この長さ付近で「音の焦点」が合うようです。前の真空管アンプ時代はBELDEN 88760でしたが、アイソレーショントランスを使うと音がキツくなりすぎ、それを緩めるにはAE線しかないとの情報からスピーカーケーブルも交換しました。
 以上のように、「音の焦点」を提唱するショップが勧める機材で環境を固めています。ちなみに私方のアイソレーショントランスやケーブル類は新品で揃えても10万円でCDが数枚買えるくらいのお釣りがあると思います。

 音のついてのレポートです。テストはミキサーのゲイン調整して音量を同じくらいにして、PCの「ファインダーを終了」して聞きました。ミキサーはXフェーダーで簡単に切り替えができるので比較に便利です。ミキサーの各ボリュームはいじっていません(よくわからないので)。以下の曲は同じ録音のCDとレコードで試しました。

  松田聖子:レコード(MASTER SOUND盤)とベスト盤CDから 「白いパラソル」「天国のキッス」
  聖子さんの曲は同じ音源のレコードとCDがあるので比較が容易です。真空管アンプと石のアンプに変えても変化がわからない鈍い私でも、明らかな違いがわかりました。
  レコードに比べるとデジタルの方がレンジが広くなり低音から高音までピークが鋭く、しかも背景はクリアです。これを硬いとか、解像度が高いとか輪郭がはっきりしているというのでしょうか。
  機材を変えると前の音をすぐ忘れるのですが、レコードは最初聞いたときに違和感がなかったので聞き慣れた今までの音ということでしょうか。デジタルに比べるとナローレンジで音のピークが丸く柔らかい感じです。ミキサーのトーンコントロールで中高音をあげてデジタル風にすると、音の背景にカセットテープのヒスノイズのようなものが出てクリアな感じが失せます。
  
  福山雅治:デジタルとFM「聴き逃し番組」録音から  「桜坂」
  吉田よしみ(現天童よしみ)デジタルとレコードから  「大ちゃん数え歌(いなかっぺ大将)」
でも同様です。
  Youtubeの「白いパラソル」は、レコードをトーンコントロールでデジタル風にしたような音に聞こえました。
  音像が現れると言われますが、島谷ひとみ『亜麻色の髪の乙女ウクレレバージョン」ではデジタルの音は像というより、息遣いまで目の前で現実に歌っているように聞こえます。
  
  日本の歌はデジタルが圧倒しています。じっくり聴き込むまでもなく、妻に聞かせてフェーダーで音を切り替えた瞬間にデジタルを選ぶくらい明らかな違いがあります。パッと明るくなりクリアになる感じです。

  ルービンシュタイン レコードとデジタルから 「ピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11」   
  レコードに比べデジタルの方が高音低音共にレンジが広がりクリアに感じますが、ポップスほどの差はありませんのでレコード特有のパチッという音をレコードの雰囲気として楽しむかデジタルのクリアな音で聞くかの選択だと思いました。

  ジュゼッペ・ディ・ステファノ レコードとデジタルから 「CATARI CATARI」「Torna a Surriento」
傾向としてルービンシュタイン同様です。声はポップスほどトーンが下がりませんが、やはり明らかな差があります。日本のポップスほどの差を感じないのは、オペラ歌手が声を楽器のように使うからでしょうか。

  このシステムではレコードにしろデジタルにしろ記録された音がそのまま出ている感じです。ユーチューバーの方が、このミキサーの音を機材を調整する前に基準として知っておいて良い「揺るぎない音」と表現されていましたが、デジタルについてはその通りだと思います。私としては、調整するたびに音が変わると好みの音になっても将来「待てよ?」と思う可能性を否定できませんが、記録された音がそのまま出ていると感じられればその余地がないと思えます。
  
  聴き比べた結果、ソフトを全てデジタルに入れ変えたいというところです。レコードはアナログの雰囲気や若い頃の思い出を味あうためにかけてみたいので処分は考えていませんが、音楽ソフトの新規購入はCD主体でいきたいと思います。

引用して返信編集・削除(編集済: 2024年03月20日 21:04)

Praslin様 

 アンプの交換の報告ありがとうございます。
オールドタンノイは、真空管アンプだと思っている人も多いとおもいますが、
私自身は、トランジスタアンプでも、その工夫しだいで、楽しめると思っています。

 プロのミキサーアンプに、シンプルながら素直な音のメインアンプを加えたことで、
正にスタジオで聴ける生々しい音で鳴っていると想像しています。
オーディオ評論家が、すべて正しいわけではなく、音は各自が工夫して作りものだからです。

 タンノイでも、新鮮な音を再生できると信じています。それが、
この組み合わせの妙だと思います。様々な音のタンノイがあってもよい。
そして、ケーブルを長く使い、音にゆったりとした響きを持たせたことも、
なかなかの高度の使い方だと言えます。

 もしも、今のアンプが壊れたら、ぜひ候補にしたいと思っています。
見かけでなく、音作りは、耳でするもの、素直であり、鮮明でありながら、
十分に音楽のこころをみたせば、これも素晴らしい組み合わせだと思います。
また、今後聴きこまれ、色々なソースのようすを、よかったらお知らせください。
私の、この組み合わせに、多いに関心があります。

それでは、良いお年をお迎えください。

引用して返信編集・削除(未編集)

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