KANさんへ
KANさんのシェラザードに関してのKANさんの感性の豊かさを学びました。実にKANさんらしい味わいのある数回の文章の投稿、まことにありがとうございます。音楽をいかにとらえて聴くのか、また深い音楽性をいかに音の中で聴きとるかを学べて、うれしく思います。
また、泉さんCDに関する音楽観の深さも学べ、とても勉強になりました。私自身の足りないところを知ることができました。ありがとうございました。
ところで、私の2組のタンノイに関する情報ですが、最初は気楽に聴いていましたが、40年間オートグラフを聴いてきました。そこへ突然に、レクタンギュラーヨークがやってきました。そして、2組のタンノイのユニットや箱の違いを意識しながらの試聴となりました。そして、音の比較に走り、違いだけを聴くという試聴をしてしまいました。そして、一時期は、音だけを聴き、音楽をじっくりと聴くことをしなくなりました。
これは、どこに問題があるのかを自問自答してみました。すると気持ちの上で、2組のタンノイの比較ばかりをしてしまい、うまく活用できずにいました。それを乗り越えるにはどうしたら良いかを探ると、1組のスピーカーだけに集中して聴いていこう。そして、そのスピーカーの持つ長所をうまく引き出すような聴き方を見つけよう。
そして、まずはヨークだけをじっくりと聴くことに集中すると、やっとヨークの持つゴールドのユニットの美しい響きに、やはり楽器的な音色の良さがある。これは良いスピーカーである。また、オートグラフでも同様に日数をかけて聴いてみると、不満が少しずつ減り安定した音楽が聴けるように変化してきました。国産箱でも、なかなか良きタンノイらしい音楽を聴かせてくれる。タンノイのもつ音楽性の深さは、箱の違いやユニットの違いを超えて、共通の高い品格のある音が聴けると、わかってきました。
やっと2組の長所をうまく聴くオーディオへとたどりつきました。オーディオは欠点を見つけるよりも、長所をうまく育てていけば、多くの得るものがあるとわかってきました。また、音も育てていくことで、自分の好みに近づいていけると思います。
昔、オーディオの先輩に、その人の音というものがある。スピーカーが変わっても、アンプが変わっても、その人の音は決して変わらない。それをきちんとわかった上でオーディオをして行きなさい。の意味がやっとわかってきました。それは、私の音作りでも、KANさんの音作りにも当てはまると思います。好きな音、音の響きは、その人の中にあるもので決まる。それがオーディオである。私の音作りでも、2組のタンノイが今では、意外と似てきていると思っています。
長い文章で、とりとめのない文章になってしまいました。どうぞ、これからもよろしくお願致します。
FUKUさん、お久しぶりです。
「その人の音はその人のうちにある」名言ですね。本人も気付いていないこともありますが、いつの間にかシステムの音が同じ方向に向きながら進化(?時には後退ですね)しているのはよく感じます。音は人なりとは良く言ったものですね。昨日もスピーカーの陰極に自作のある物を付け調性をしていたのですが、FUKUさんの言葉を思い起こして迷路に入らない様にしていました。最近は調整して音を聞きながら、いつの間にか音楽に聴き入っているので、方向は間違っていないだろうと思っています。そんな中でオーディオ好きの皆さんのお話や、FUKUさんのお話を聞く機会があるにはとても楽しい事です。
今後とも宜しくお願いします。また寒気が入って来ました。皆さんお身体を大切にお過ごし下さい。