メサからの道
三陸鉄道で釜石に向かう。自動車以外だと岩手は広く3時間半の少し長い旅。ジョニーだと5時間だよ。
視野欠損でトンネルの両端が見えづらく高所恐怖症、トンネルと高所の橋だらけの三陸道は地獄の一丁目です。
一心不乱に山田風太郎の評伝を読み外の景色は見ないように。
ホテルから歩い約2キロ先のメサに向うが、まだ尻骨にひびが入っている僕は大汗をかく。
ドアを開け中に入る。いきなり【メガネ】いえ、今年もチャーミングなさくらねえさんでした。
後では聞いたら「三陸の人間の人情に惚れたみたいなことを言っていた。」そりゃそうですよ。勇造ライブにはそんな奴しか来ませんって。
前半は地元組の出番。入れ替わり立ち代わりサックスやフルート迄登場の毎度にぎやなライブ。僕的には「虹の歌(民)」どこで聴いたか思い悩んだ。
後半は勇造さんと地元組とのセッション。その間、飲みすぎのケガとパトのアクシゼント発生のため、メンバー足りずに曲順変更など。地元の人が「勇造ライブ恒例のパト」と笑いを誘う。
おかげでアンコールに準備した曲を先に歌い「アンコール」声が出ない間に終了。
難聴と音が響いて聞こえるため聞き取れない曲が多くありました。地下道での酔っ払いの怒鳴り会いを想像してください。
「聴こえづらい」「見えづらい」の状態で、「わずらわしさ」が先に立つ日常です。
できたら聞きたかった大久保正人さんの尺八は、本人来ておらず残念でした。休憩の時に昨日ジョニーで演奏したと聞く。
彼の「牛追いうた」はいいですよ。一般的な「南部牛追いうた」は平地に出てからの歌、本当の牛追いは三陸か盛岡への産物を運ぶ山の尾根と空の道です。
何で馬じゃなく牛なのか、牛はほっといてもその辺の葉っぱを食うから手間いらずなそうです。
聞きづらいライブでしたが、少しは元気になれたかな?
帰りの三鉄の中でふと浮かんだ歌がありました。
「レット・イット・ビー」(あるがままになすがままに)(現実を受け入れなさい)と日本訳されるようですが、現実を直視することと傍観することは違います。
今ある現実からは誰も逃れられませんが、それをどう受け止め答えるのかは主体の問題です。
「お前はただの現在にすぎない」とは好きになれそうもない人の言葉ですが、そう嘯いていたのは中坊の時。
「急がず、焦らず、諦めず」僕のあるがままに。では、またいつかどこかの空の下で。