わたくしはヘルパーなので寝たきりのお客に御粥は出さない。呑み込みやすいというだけで噛まないから消化に悪く胃や腸はびっくりするし、御粥が味気ないと呑み込まずに口の脇に溜まるので誤嚥を起こし、肺炎を起こして命に関わるので、御粥はやめて柔らかい御飯にして噛むことで食道や胃や腸も慌てずに消化を順番に行えるからだ。
ごはん粒よく噛んでゐて桜咲く 桂信子 『草樹』(1986)所収
誤嚥はまずいから呑み込めずに気道に入ってしまうので、好物を食わせればうまいうまいと良く噛んで食べるので、「好物に誤嚥なし」という猫髭介語は桂信子の名句と共に東京医科歯科大学の先生もそれ使わせてもらいますと輪唱している。いや、ほんとの話。
また薬も必ず胃腸薬が付くからこれも御法度である。人間の体はものを食べると口、食道、胃、腸と順番に動いてゆくので、胃腸薬を飲むとみな一斉に動き出してしまうので内臓が疲れてしまうのである。薬は百害あって一利なしなので、出来れば飲まないに越したことはないし、呑まざるを得ない場合はおだやかな効き目の漢方薬を推奨する。要は医食同源でバランスの良い食事が一番である。
そうそう、コロナにかかって陽性になり17日間飲まず食わずでも平気というか水も果物も受け付けなかった時に「人間は20日間は水も飲まずに生きていることができる」と母の看取りの時に百合丘病院の医者に言われたが、イスラム教のラマダンの断食は一日だが、本当に17日近く簡単に断食が出来ると伸びながら思いつつ、あと3日で体内貯蓄も尽きるなと、会社に電話したら、10秒チャージのゼリー状栄養薬が80円から198円くらいで味の素やアリナミンや森永や色んなところから出ていてOS1のような生理的食塩水と一緒にアパートのドアの前にたくさん買って置いてもらい、何んとか這いずって、それらをちゅうちゅう絞って飲んだりして生き長らえ、生卵かけ納豆御飯360円と生卵かけ牛丼豚汁セット690円を一日一食で歩けるようになったが、三日目に自炊でニラ玉豚肉丼を作って丼二杯食べたら二杯目の最後で食道が詰まって呼吸困難になり、吐くに吐けず、気道が狭くなって、四苦八苦したが、背中に当て物をして背中を押すことで肺が広がり、腹式呼吸が出来るようになることを思い出し、間一髪気道を確保した。17日間絶食した後で、いきなり丼二杯は食道も胃も腸も受け付けないとは・・・絶食の後は急激に食べるのは命に関わると貴重な体験をした。絶食からの過食の苦しさは、呼吸困難になったら背中に当て物をして背後から肺を広げると腹式呼吸が復活する。この間、約10分くらいだったろうか、とてつもなく長く感じたが、良い体験をした。
水道の水が飲めなくなり、一日にポカリスエットのような生理的食塩水を2リットル以上飲んで体に溜まったやる気のなさをデトックスするにはまだかかる予定で、麦茶とか深蒸し茶とか水に替わる飲料水の確保と、排泄がままにならないのでオムツが取れないのがイマイチである。食事・睡眠・排泄の三つがコントロール出来ることが介護の自立の三大条件なので、高いけど漢方の八味地黄丸(はちみじおうがん)を買うかなあ。とほほ。俳人モードはそれからだなあ。
写真は白紫陽花がもう咲いたかと思ったら大手毬花。でっかいわあ。背景は躑躅です。
きっこさん、ハジメ2018さん、皆さんおはようございます。ホテルの朝食にはお粥が定番ですね。胃の疲れる夏はこれがいいです(笑)。
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