赤外線リモコンボリューム
この掲示板でFM放送局によって音量が違うという話題がありましたが、CDやLPもクラシックとジャズでは音量が異なることが多いです。
曲が始まってから音量の調整に立つのは興を削ぐなと感じていたら、面白いものがありました。アマゾンやeBay で売っている赤外線リモコンボリュームです。早速入手して組み上げました。といっても、電源と入出力をつなぐだけで動作します。
ボリュームは型名不明ですが、アルプスのRK168シリーズが外形、ピン配列とも一致します。抵抗値変化はS字で、RK168シリーズのデータシートにある3Bまたは4Bのようです。後ろにパワーアンプの入力インピーダンスが入るので、実際の音量変化はもう少し緩やかです。
LEDと赤外線受光素子はPCBから外してパネルに取り付けました。赤外線受光素子は見慣れない形ですが、5mm LEDのブラケットが合いました。
白いコネクタはミュートのリレー用です。オープンコレクタで、5V 30mA程度のマイクロリレーを駆動できます。
DCモーターですから多少のバックラッシュはありますが、実際に使ってみると、とても便利です。
この赤外線リモコンを便利に使っているのですが、ボリュームの位置はせいぜい11時くらいです。ということは20dBくらい絞っています。これをバスブーストに使うことにしました。
添付の回路図のR1, R2, C1がブースト回路です。CR型トーンコントロールの低音ブースト側と同じ原理です。また、ぺるけさんのNF型バスブーストを裏返しにしたような働きです。
ですから、赤外線リモコンでなくても、パワーアンプの入力抵抗の前にR1, R2, C1を追加すれば同じ働きをします。
R4,R5はリモコンボリュームの100kΩで、いろいろな角度に回した状態のシミュレーションのために二つに分割したものです。R6は後ろにつなぐパワーアンプの入力インピーダンスです。
左下図のように、どの角度に回しても100Hzあたりからブーストが始まり、約65Hzで+3dBです。
右上図はC1を(右から)0.1u, 0.12u, 0.15u, 0.2uと変えた場合です。バスブーストが欲しくなるような口径のスピーカーだと、大抵は0.1uから0.12uくらいでちょうど良いと思います。
右下図はR1を(上から)10k, 18k, 30kと変えた場合です。抵抗値が大きいほどブースト量が増えています。
標準的なDACの出力は2.1V/0dBですから、ゲインが低いアンプでもボリュームはかなり絞ることになります。そういう場合に負帰還回路に手を入れずに、簡単にバスブーストが可能です。
また、負帰還量が少なくてNFB回路でバスブーストをかけられない場合でも、ボリュームが12時以下なら、この回路でバスブーストが可能です。