論語でジャーナル’24
子曰く、約をもって失するものは鮮(すく)なし。
「経済的に倹約な生活をしていれば、そのために失敗する人間は少ない」とも読め、また、広く、「一般に生活方法が控えめであることによって、失敗する者は少ない」も読める。
前者が古い解釈で、後者が新しい解釈です。貝塚茂樹先生は、新しい解釈が妥当であると書かれています。
※浩→「起きて半畳、寝て一畳、天下取っても二合半」と言われます。人間が必要とする広さは、起きているときが半畳で、寝ても一畳あれば十分です。たくさん食べようと思ってもせいぜい2合半もご飯を食べればお腹がいっぱいになります。贅沢を慎みましょうという教えです。いつ、誰が言い始めたのか不明だそうです。中国、前漢の韓嬰 (かんえい) の著『韓詩外伝』に由来するという説があるそうですが、内容まではわかりません。
米1合でお茶碗2杯分のご飯だそうで、2.5合☓お茶碗2杯=お茶碗5杯分で、1日にお茶碗5杯ということです。これは多すぎる気がします。現在の私は、ご飯(ライス)は毎日朝1回いただいて、夜は食べません。お昼は、リンゴとバナナとミカンなど柑橘類とヨーグルトと4枚切り食パン1枚と牛乳です。夜は、おかずだけと缶ビール350ミリ1本が標準です。私はもともと筋肉質で、スリムな体でしたが、この年になってうっかり暴飲暴食するとお腹まわりに脂肪がつきそうです。何しろ、「見栄の大森」ですから、これは容認できません。あまり食事制限が過ぎると、今度はトレーニングでパワーが出にくくなりますから、バランスをとるのが難しいです。ジムでは老若男女がエクササイズをしています、男性も女性も結構お腹の大きい人が多いです。その人たちはいくつかの器具をちょこっと使ってはすぐやめています。あれで、おうちへ帰って、「あー疲れた」とビールをあおっていては、お腹周りはかえって豊かになるでしょう。実際、何年もお顔を見ますが全然変化していない人がいます。あの人たちにとっては、ジムは時間つぶしと社交の場かもしれません。
アドラー心理学では、「心の要素」としてボディー、マインド、ハートを考えます。ボディーは動物的な欲望で、これは満たされるとそれ以上求めることはないので、安全だそうです。マインドは「飽くなき欲望」で、限りがありません。ハートは「まごころ」です。暑さ寒さから肌を守り、素肌を隠すに十分な衣服であればOKですが、きらびやかな装飾とド派手なデザインと贅沢な布地を使ったキンキラキンの豪華衣装は日常の衣装ではないです。近年の成人式での和服はド派手で、下品でさえあります。求める消費者のセンスの問題か、売る側の非常識かはわかりませんが、「中庸」ということを知らないのでしょうか。とにかく極端です。歌舞伎の隈取りは派手ですた、あれは昔、照明が不十分であれくらい派手にしないと、お客に見えにくかったからだそうです。今は、照明が進化したのに昔をそのまま受け継いでいます。