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スレッドNo.506

論語でジャーナル’25

27,子曰く、君子博く文を学びて、これを約するに礼をもってすれば、亦(また)もって畔(そむ)かざるべし。

 先生が言われた。「学問を志す人が、できるだけいろいろの文献を読んで、その知識を礼の理念によって統一するならば、正しい道からはずれることは決してあるまい」。

※浩→学問は実証的に広く資料を集めなければならないが、中心の理念(=礼)を欠いてはいけないという意味です。君子はまず広い教養を持たなければならない。そうして生活は理想に向かって集約されないといけない。理想に向かう前提が、広い知識、広い教養ですが、「為政篇」の「学びて思わざればすなわち罔し(くらし)、思いて学ばざればすなわち殆し(あやうし)」とも通じるものがあります。私のアドラー心理学修業は1991年に始まりました。それ以来、お師匠様・野田俊作先生の講義などから直接知識を得つつ、幅広く関連の書物に触れ、講座等で知り合った人たちとの交流で幅を広げ、今日に至っています。厖大な量の情報を得るには得ましたが、長らく断片的な知識の集合でしかなかったように思います。最近になってようやく、「あ、あのときのあれは、こういうことか」と、改めて眼から鱗を落としています。孔子がここで説いている統一原理は「礼」ですが、アドラー心理学では「共同体感覚」でしょう。自宅でのひとり暮らしでは他者が存在しませんから、共同体感覚を発揮する機会がありませんから、せめてご町内に貢献的でありたいと願います。毎年田植え前には「町内一斉清掃(主に用水路のドブ掃除)」があります。各戸から代表者が出て、ドブのヘドロを除去したり、道ばたの草取りを約2時間ほどやります。出ないと協力金を2000円収めます。うちの地区では、私が越してきて間もない2000年ころ、子どもさんたちが自立したお宅が多く住人は主に高齢者と女性でした。それで用水路に入ってのドブ掃除は負担が大きくて、ある方の提案で業者に委託することになりました。もちろん全戸賛成です。1年おきに業者に実施してもらうので、費用として毎月500円を2年間積み立てることになりました。集金は2か月分1000円を翌年に「組長」になるお宅が行います。その役はわが家からスタートしました。集金したお金を銀行に預けます。そのため「私名義」の口座を開設しました。以後、業者に支払うたびに組長さんがわが家へ「印章」を借りに来ていました。これがわりと煩わしいので、私が自費で角印を作りました。ちょうどよく利用するスーパーの中にハンコ屋さんの出店があったので、「赤田町内会八班D組」と刻んだ印章を作ってもらいました。9000円かかりました。その年の組長さんは「口座から引いてください」とおっしゃったのですが、それは辞退しました。組長さんは大変恐縮されました。私としてはそれでもう十分報われました。組長さんが回覧板で、全戸に一応そのことをお知らせはしてくださいましたが、どのおうちからも別に何も言ってはきませんでした。開設した口座名義は「印章」と同じですが、「住所」はわが家にしています。私も高齢化してきました、どのおうちからも、代わってあげようとは言われません。私はすでに80歳を越えて久しいです。ま、存命中は私が続けますが、いなくなったらどなたかやってくださるでしょう。
 人名の「博文」は「論語」のここがルーツでしょう。伊藤博文の博文です。逆さまの「文博」は私の大学ボート部の先輩に「泉本文博」さんがいらっしゃいました。私が1年のとき4年生でしたから大先輩です。ご自分では、自己紹介のときには「文学博士」の“文博”ですとおっしゃっていました。懐かしいです。

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