清記&選句
清記&選句
6月句会の清記一覧を発表します。投句された方は速やかに選句に入って下さい。
今回の投句者は、▼子燕、▼えっちゃんあら、▼いちご、▼虎魚、▼コビトカバ、▼ラガーシャツ、▼玉虫、▼森野、▼ABCヒロ、▼ふうりん、▼弥生、▼てつを、▼ヨシ、▼かをり、▼ちとせ、▼鎮岩、▼和談、▼アイビー、▼ヨヨ、▼尾花、▼茶々、▼ナチ―サンの22名。(▼は選句済み)
選句要領
1 選句期間 6月11日(日)~6月13日(火)
2 選句数 7句 うち1句を特選とする。特選は無しでも構わない。特選2点、並選1点で計算します。
3 選句方法 句番号を書き出すだけでもよい。
4 結果発表 6月14日(水) ただし進捗状況により早まることもあります。
5 その他 投句された方は全員、選句をして下さい。投句してない方も選句に参加できます。ただし、投句者全員の選句が終わった時点で締め切ります。
6月度みんなのネット俳句会 清記一覧
1 たらればの人生行路夏来る
2 草取女腰をなだめて又しゃがむ
3 みずすましスパイダーマンめく軽さ
4 信玄と夏の甲府に飲み明かす
5 月曜の足どり重し走り梅雨
6 名人に一手一手せまる夏衣
7 草いきれ漏れ出ぬやうに固結び
8 夏つばめ音のし止める車椅子
9 クチナシや幸せ届く香り持ち
10 丸刈りの野球少年いよよ夏
11 十薬や嫉妬蔓延る我が職場
12 電車窓雨の滴り鬼ごっこ
13 山襞に雲湧き継げり不如帰
14 紫陽花の百種繚乱崖沿ひに
15 そよと吹く曽爾に波立つ青すすき
16 収穫の園児等想ひ甘藷植うる
17 お喋りな庭師三人若葉風
18 一日に一つの予定草を引く
19 買つてまで苦労するなよ今年竹
20 獅子と化し富士を嚙むなり夏の雲
21 夏草や美田潰れて廃家増ゆ
22 愛猫もちゅーる欲しやこの暑さ
23 少年は泣き顔見せず今年竹
24 出番待つ夏の花園箱娘
25 五月雨といふよりむしろ土砂降りに
26 桑の実や十五歳まで木に登り
27 牡丹咲く君が舞うよなあでやかさ
28 樹木花白色多し更衣
29 蛍火の向うに父の大工小屋
30 父の日に珈琲豆の挽き立てを
31 倒木の命繋ぐや苔の花
32 顔顰め下ろしにせよと夏大根
33 若葉青葉申す儀ありし候うの
34 筒鳥や母の小言のリフレイン
35 短夜に語る姉妹や妣のこと
36 十薬の匂い纏はる庭手入れ
37 選りすぐる一果一果に袋掛く
38 岡寺に万の紫陽花咲きそむる
39 犬を引く爺の手婆が美女柳
40 壜中のカティサークに夏来たる
41 軽鳬の子はうしろが好きでママが好き
42 車間距離多めに取りぬ梅雨はじめ
43 揺れやうのまだぎこちなき今年竹
44 ちゃん付けで呼び合ふ老や水見舞
45 舞姫よジャガイモの花今盛り
46 うす緑焼けしそら豆酒談議
47 花南天暮しの名残り在りし庭
48 青嵐や仁王在す登り口
49 通夜の座を外して白き花卯木
50 ポンパッと翅を広げし天道虫
51 出水川全ての家を呑み込んで
52 携帯を置く朝禅の衣替
53 柿若葉ケタケタ笑ふ乳歯の子
54 薫風や陸前高田に松育つ
55 秘め事の露呈次々梅雨きのこ
56 梅雨晴間戸を開け放て風よ吹け
57 花石榴活けて難儀な手紙書く
58 豊穣の茶色眩しき麦の秋
59 振り飛車に駒音高く競う夏
60 空梅雨のダムの湖底の暮らし跡
61 沙羅の木や兄の法会に白き花
62 夏帽子確(し)かと押さえてロカ岬
63 ガラガラと竹響動めけり青嵐
64 見得を切る歌舞伎役者の夏袴
65 初夏の宵前脚揃え猫が待つ
66 母の日や夫婦互ひの肩ほぐし
67 でで虫の葉裏にありて深眠り
68 半夏生季語さぐれども作句かな
69 つる草よ何を求むや雨季近し
70 次の色悩む姿は七変化
71 投げやりに喋る自販機梅雨湿り
72 ばさと今一枚皮を脱ぎし竹
73 白靴やこの世すべてがうさん臭い
74 懇ろに囲はれてあり余り苗
75 青嵐社を包む深き木々
76 車前草も雑草として刈りにけり
77 梅雨湿り軋む雨戸を蹴つてをり
78 万緑に息合わさざる胎児かな
79 満月や俺を写して闇深し
80 夏帽子すぐ腹の減る五年生
81 夕焼けや名手品師か茜色
82 牡丹崩ゆ先頃会ひし人逝きぬ
83 木道にしきらる菖蒲凛として
84 買ひもせぬ金がだうとか生ビール
85 梅雨寒や五右衛門風呂に薪を継ぐ
86 紫陽花やピンクが青に色変わり
87 ファスナーの噛みて動かず梅雨の雷
88 括れども尚も相寄る胡瓜かな
89 十一の顔持つ仏滴れる
90 草引きに心を残す夕まぐれ
91 自画像のゴッホの髭や北斎忌
92 ラベンダー丘むらさきの風となり
93 夏木立響く空手の朝稽古
94 雨上がり来訪ありてかたつぶり
95 鱗粉を美しくちりばめ夏の蝶
96 白雲や青梅採りて赤色に
97 ギラギラの昭和を醸す夾竹桃
98 アイリスを短めに切る夫の供花
99 滴りや山の匂ひの濃き所
100 死に難き現代であり桜桃忌
101 誇らしく馬穴の目高見てといふ
102 広島に平和を誓ふ鯉のぼり
103 昼ふかし茅の輪くぐりの息遣い
104 大関へ一日一番玉の汗
105 存分に娘の捨てし更衣
106 今はもう思い出ばかり更衣
107 六月や実に分厚き三国志
108 雨蛙豪雨呼び込み泣きべそぞ
109 向日葵や犬の企み知らぬまま
110 鳥交(さか)る水面にカメラ美(は)しき老
間違い等、お気づきの点をお知らせください