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スレッドNo.1986

大改造が必要な句

44 暑き日の白髪交じりや床に落つ
    じゅくじゅくするような暑さの中を理髪店に着く。 ひんやりとした店内には2人の先客がいて少しだけ待って
   椅子にかける。「どうしますか?」「はい短く刈り上げて左から分けますので」というと洗髪のあとにバリカンが
   「ジャーン」と裾のほうから刈り始める。 バサリと落ちた髪を見るとかなり白髪が混じっている。そうこうして
   いるとカミソリが入って・・・・・  
   こういう情景を1句にまとめようとした作者の心境は確かに伝わってくる。
    しかし「交じりや」と「や」を入れて強調したために ぐちゃぐちゃの句になってしまって、選をする人達を
   惑わせてしまって零点!
    なので、この句は大改造しなければいい句にはならないのである。 まず「白髪交じりの髪」のことを「斑
   白=はんぱく」ということを覚えてもらいたい。そして暑さを強調するのではなく涼しさを出すこと。

    斑白を刈りこぼしたり水中花  と大きく改造しましょう。

   白髪が落ちたとすると1本か2本の白髪が落ちた意味になります。「刈りこぼす」とすると理髪店での景色であ
   ることが分かるのでこうしましょう。 そして見えているのは動きが無い「涼しい水中花」  金魚玉なんかだ
   とお客さんが金魚を追いかけて動くので、理髪屋さんが困る。 水中花なら問題はありませんね。

    ということです。材料を沢山1句に収めようとすると、とかく句は理解できないものになります。切り取った
   、その情景だけをコンパクトに纏めることが大事なので、これからは注意されたほうが宜しいでしょう。  
   この大改造はどうでしたか。

    なお添削をすると怒る人が時々いらっしゃいます。 私どもの句会でも過去 2人の方が句会主宰に「後ろ足
   で砂を蹴る」ような辞め方をされたのですが、添削はあくまでも誰にでも分かりやすいように行うことなので、
   じっくりと出した句と添削句を並べ、比較してみて下さい。  納得して頂けたら嬉しいです。 

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えっちゃんあらさん  ご理解頂けたようで嬉しいです。 
・・・無点句にはそれなりの含みがあって無点句になっているわけでして、大きな目で見れば、全体の句からして
  ①訴える力が弱い、②ごてごてしている、③3段切れになっている、④川柳または川柳調になっている
  ⑤字余りや字足らずが限界を超えている、⑥季語の斡旋がおかしい、⑦季語が引っ付きすぎている
  ⑧内容が汚いなどが理由でしょう。
   無点句の半分以上は①だろうと思ってますが、初心者に多いのは②、⑤など 
  案外気づかないのは④でして、川柳と俳句ちは違う文学なので注意しましょう。
 
物の考えかたは人さまざまなので、生意気なことは言えません。 かくいう私は まだまだ勉強が足りないと思ってます。

引用して返信編集・削除(編集済: 2023年07月25日 18:15)

斑白。。教えて頂きありがとうございます。俳句の得点貰うより嬉しい事です。無得点も正直辛いなとへこみますがどうすれば良い俳句になのかと教えて貰うこと光栄です。ありがとうございます。

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