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スレッドNo.226

選句鑑賞

   2 水やりのため息ひとつ酷暑かな (エミ) 2
一読通り過ぎたが何となく気になり再読、結局最後まで残ってしまった。ため息を吐き乍らも日課となっている水やり。ため
    息ひとつに思いが凝縮されている。日射病にご留意を。

  3 せせらぎに草分けて飛ぶ糸トンボ (和談) 2
糸蜻蛉はうっかりすると見失ってしまう。作者は見失うまいと草葉に目を凝らしているのだろう。私の経験では殆ど見失って 
    しまった。せせらぎの音を耳に残して。

  4 炎天や石の布袋の太鼓腹 (蓉子) 5
     何ともユニークな句。太鼓腹と言うととっくりを抱いた狸を思い出すがここは布袋。しかも石の布袋、炎天下に太鼓腹を抱 
    えて汗だくの布袋さん。想像するだにニヤリとしてしまう。

  5 暑いてふ言葉呑込む暑さかな (山口) 3
    今年の夏は格別、毎年繰り返している気がする。ここで想像を逞しくすると「家族で≪暑い≫を禁句に。言ったものには
    罰を」・・・昔わが家で子供が考え出した。・・・そうなると艶消し。ここは素直に「言葉呑み込むほどの暑さ」と受け止め
   共感した。

 36 廃線に夕菅ほのと灯り来し (森野) 1
「夕菅」、初めて出会った季語に興味を持ち季寄せで「ゆうすげは孤を守るかや月細き」の例句を得た。
   他の歳時記でも調べたが「夕菅」は無く菅刈りに例句が。菅は菅笠の材料になるようだ。
   その上で、上5と中七、下五の解釈に悩んだが行きつく先は「孤独」。まだ句の理解には及ばない。力不足を痛感。

◎50 一握の砂零し行く素足かな (山口) 2
   真夏の浜辺の夕刻、帰路に就く水着姿の数人の若い女性だろうか。砂を踏んでいるのは素足。内ひとりの女性の掌から砂が零れ
   落ちる。啄木の「一握の砂」を思い出したが、何とも幻想的な描写。特選に戴いた。
 
 74 風鈴や軒に生まるる陸奥の風 (かをり) 2
    中七から下五のあしらいに痺れた。風もこのような扱いを受ければ満足だろう。読み返すほどに味わい深い句だ。

引用して返信編集・削除(未編集)

今回出した句で満足したのはこの句、ナチーサン,アイビーさんに拾っていただいて嬉しいです。
元句は 風鈴の音色をとへば南部鉄 でした。
こちらのほうがわかりやすいですよね。
今気付きましたが、返信昨日を使うと、スレッド?が上がりますね。
風鈴をそろそろ仕舞ふかなかなと  季重なりごめんなさい。

引用して返信編集・削除(編集済: 2022年08月15日 21:37)

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