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スレッドNo.235

無点句鑑賞


26 ぜいたくや日ごと夜ごとに髪洗ふ
    私も薄くなった髪の毛は毎日洗う。この女性と思われる人はそれを贅沢と詠んでいる。多分、戦前戦後の生活を回想してのも
    のと思われるがどうだろう。衣食住、全てに贅沢になった。それでも若手とは一線を画してはいるが。 
30 向日葵や萬はあらうか目の前に
    この句を見て例の子規の鶏頭の句を思い出した。作者は向日葵の絨毯を目の当たりにして圧倒されたのだ。思わず萬と。千で
は無く。私の次点の句の一つ。
34 秋立つ日ひとりもいいさ誕生日 
「ひとりもいいさ」に共感した。事情があって寂しい誕生日になった。しかも秋立つというその日に。この日の晩酌はさぞほ
    ろ苦かったと想像する。飲み過ぎたかも。
40 花錆びて梔子匂ふ狭庭かな
    梔子は実が熟しても口が開かないと言う。庭にはその梔子が熟して香を放っている。花は何時しか萎れ無残な姿をさらしてい
る。作者は縁側に坐って物言わぬ梔子との会話に時を忘れているのかも知れない。 
47 空港へ車窓に盆の月連れて
   お盆の帰省だろうか。親御さんの待つ田舎へ子供を連れてしかも盆の月まで連れて。中七から下五への描写に惹かれた。 
54 裏木戸を四十女の帰省かな 
    帰省にもいろいろあるが中七に悩まされた。私の田舎もそうだが、村中に血縁が多く常に他人の目がある。裏木戸からそっと
    我が家に入る四十女。それだけの事情があるのだろうか。なんとも深みのある選に入れたい句だ。  
66 炎昼や梅干しゃぶり庭師かな 
    例年に漏れず今年も酷暑が続いている。家主の心遣いか梅干しをしゃぶりながらの作業。「さあ一服、お茶にしましょう」の
    声が聞こえてくる。中七が新鮮。心温まる作品だ。
73 恥じらいも無きやビキニ娘浜の夏 
    ビキニが流行したのは何時の頃だろうか。海に行かなくなって久しいが、この作者、家族とでも海水浴に出かけたのだろう
    か。そこで見かけた風景に圧倒されたようだ。それとも目の保養になったか。いずれにしても切れ字「や」は浜の夏の前に持
ってきたい。

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 ご指摘のこと気になっていました。投稿前には揃っているんですが何故か乱れています。次回はプレビューで確認の上投稿します。
よろしくお願い致します。

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何時も精力的に投稿していただき感謝に堪えません。一点、お願いがあります。それは折角のメッセージが不規則に改行されているため読み難い憾みがあります。おそらく別の稿からコピペして投稿されたものと思いますが、両方の書式が違うための現象かと想像します。投稿画面にコピペする際に[back space] のキーを使って、文頭を揃える工夫をされるようお勧めします。

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