自句自解
8 爽やかに出世力士の呼び出され 2
横綱不在の秋場所は大関が辛うじて面目を保った。絶えて久しい日本人横綱を期待するファンは多い。この九州場所
に期待がかかる。ところで相撲は朝から行われている。観客はまばらだが若手による熱戦がくり広げられている。
行司、呼び出しの初々しさ。十代と思われる少年が装束を身にまとい緊張した面持ちで機敏に動き懸命に捌く。また、
甲高い若手の呼び出しに勇んで応じるざんばら髪。この中から大関、横綱が出るか期待は高まる。
32 饒舌のテレビの才女残暑かな 2
コビトカバさんに特選をいただいた。最近やや難聴気味、テレビ視聴も聞きづらくなった。男性の低音、女性の高音が
聞きづらい。特に外国ニュースの同時通訳などは早口で聞き取れない。一度検査をと。その点洋画の字幕は大助か
り。この句そんな状況の中での作。「沈黙は金、寡黙は銀」などと難聴を棚に上げて。
52 秋風鈴吊り格子窓古りにけり
数年前豊橋二川宿本陣句会での大福会吟行での作である。重陽の抹茶、芭蕉句碑、菊の展示、妙泉寺の蟻塚・実石
榴、豊橋筆など駄句が並んでいるが発表の場は無かった。中でも申し合わせたように二川宿の町並みに各戸一個ずつ風
鈴が下がっているのが目に付いた。投句の案内があったがそのままになってしまったのが心残りである。
73 曼珠沙華今生の彩尽くしをり 4
先週大福会の吟行の場所になった鞍流瀬川沿いの遊歩道、数年前に植えられた桜の若木が成長し春を彩取る。そして
秋はコミュニティの会員が始めた曼珠沙華、半田の曼珠沙華には遠く及ばないが紅白の花が丈を揃える。縁には「鎌ひ
とつ」の札が。ボランティアで市民の憩いの場を守っている。下校の列が曼珠沙華に影を曳いていく。
94 朝顔に散歩の足を奪はるる 2
近所に立派な家庭花壇を持つ旧家がある。毎年開かれる市の花壇コンクールに度々入賞されている。散歩の途中立ち
寄り時折りカメラに収めさせて貰っている。先日初老の奥様に声がけして親しくなった。人柄が伺える四季折々の工夫
を凝らした花壇、作品群に圧倒される。リハビリを兼ねた散歩を楽しくさせてくれる花々朝顔もその一つだ。
束束子さんコメント有り難うございました。半田の曼珠沙華も地元の方々の支えで花開いているんですね。
それにしても川というものは得がたい存在ですね。多くの支流があり本流に注ぎ込む。その恐らく三流河川が地元の生活に溶け込んでいるんですね。気になる半田、近づく第9回山車祭り、29日には是非伺います。よろしくお願いします。
掛かりつけの薬剤師さんが成岩の方、是非にと勧められています。
それじゃ小生もひとこと
矢勝川の彼岸花のうち、白と黄色は島桜子と私が共同で寄付して植えられたものです。
5年前に白250個、黄色20個の球根を寄贈したものです。
なお矢田川ですが、半田市と常滑市との境界に久米という部落がありますが、そこの上流を源流と
して、粕谷南の団地、そして大野の町を流れて伊勢湾へそそぐ小河川です。久米では昔から「虫送り」
の行事が深秋に行われ、この矢田川沿いを大松明を持った人々50人ばかりが流れるように下流へ動い
て行きます。 今年は何時行われるのかは存じません。
39彼岸花ゴンか寿惠子か矢田川に (茶々)
この 矢田川も矢勝川と同じ半田一帯の川ですか。私は板山の神戸(ゴウド)川しか知らないんですが。
以前の勤務校の校歌にも歌われていました。数年前から河川浄化の結果蛍も出始めたとか。
アイビーさんの彼岸花末永く子孫を残してくれますよ。
矢勝川の彼岸花は私らPTAが総出で植えた覚えがあります。公称300万本のうち20~30本は私が植えたものです。30年も前のことです。当初は川の左岸だけで、阿久比町側の右岸は知らん顔してましたが、その後阿久比町側も呼応して植栽してくれました。