俳句は難しいけど、楽しい
アイビーさんからお誘いを受け、初めてネット俳句会に参加しました。
俳句はやはり難しいですね。でも、作句するのも、皆さんの句を読ませていただくのも、とても楽しかったです。
選んだ句について、コメントします。
19 富士山を揺らして零余子蔓を引く(束束子)
「富士山」まで突き抜けた大袈裟さに、ユーモアを感じました。
23 大蕪の総身に甘み詰まりたる (てつを)
みずみずしい大蕪の重さと旬の味を感じます。
◎32 親指を骨に沿はせて鰯裂く (ふうりん)
鰯を手開きする指に伝わる冷たさと肉の感触。「命をいただく」という実感があります。
34 青空を次々離れ朴落葉 (ABCヒロ)
見上げるような木なのでしょう。大きな朴の葉が「青空を」「離れ」て落ちてくるという表現が好きです。
67 鶏頭の紅は謀叛の旗印 (アイビー)
赤い鶏頭の花は炎のようにもみえます。群れて咲く鶏頭に不穏な美しさを感じます。
77 上方は燃えるが如く寒昴 (ラガーシャツ)
上方(かみがた)と読みました。夜景を思いました。遠くみる賑やかな街の明るさを映す低い空と、上空の澄んだ夜空にまたたく昴の対比がよいと思いました。
115 燃え尽きるまでの仔細や秋夕焼 (きんつば)
刻々と変化していく空を思いました。
これからもよろしくお願いします。