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スレッドNo.2691

特選句評

◎ 67 鶏頭の紅は謀叛の旗印
 敵、味方、友軍等を示す色があるのをご存じでしょうか? 紛争地においてそれぞれの部隊を示す色には
 主として4があります。

レッド(赤)は敵、又は国軍に対する謀反の色。  
    赤は昔から警告色、危険を意味する色として使われており、世界中で昔から敵という驚異を示
    すために赤(レッド)が使われています。戦地では安全でない地域をレッドゾーンと呼びます。

ブルー(青)‐味方、国連軍
    青は味方を示す色になります。昔から青は安全や安心を意味する色として使われます。そのため、
    信頼できる味方を示す色として青(ブルー)を使います。他にも、国連平和維持軍を示す色と
    しても使われます。国連軍の兵士は青いヘルメット若しくは青いベレー帽を被ります。車両は白塗
    装され、そこに国連軍(United Nations Forces)を意味する”UN”が記載され青いフラッグ
    が掲げられます。青は国連軍の象徴的なカラーです。

グリーン(緑)‐友軍
    グリーンは友軍を表す色になります。緑も青の持つ意味と近く安心や落ち着き与える色なり、非
    常口の標識などに使われます。友軍も味方であり、助け、助けられる部隊として緑(グリーン)を
    使います。戦地では安全地帯をグリーンゾーンと呼びます。

イエロー(黄色)‐未知の部隊
    黄色は所属不明、未知の部隊を示す色になります。黄色は昔から工事現場や重機になどに使
    用されていますが、注意すべき色、警戒色として使われています。所属不明は味方かもしれませんし、
    敵かもしれません。またはどちらもでない中立の部隊かもしれません。どれにしても所属が判明するま
    で警戒は必要です。そのため黄色(イエロー)が使われます。

  掲句は「鶏頭の紅」としてありますが、「赤」でも同じです。 戦中には帝国の軍隊に不忠、又は反抗す
 る勢力のことを「赤」と呼んでいて、憲兵隊による弾圧や国民による密告などが相次いだことは周知の事実
 です。 戦後でも連合赤軍などは自ら「赤軍」と赤色を強調し、政府軍に対する謀反を企てましたね。
  「謀反の旗印」という表現で、過去の深い歴史を思わせ、また現在のロシアのウクライナに対する虐殺、
 ガザのイスラエルへの突然の侵入、テロにも及ぶ現実を内に含めた句として17文字で表現してあります。
 文句なしに特選 作者を見て「流石だ。この人でなければ出来ない句だ」と思いましたね。
 

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作者も知らなかったような解説をして頂き恐縮しております。鶏頭の真紅というより、更に濃い赤に尋常ならざるものを感じ、謀叛と表現したのです。血判の赤、闘牛士の赤旗、みなそうですね。

引用して返信編集・削除(未編集)

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