O型
O型の儂に胡桃を割れと云ふ
うちの「カカ様」はB型 ナチ-サンの調べ「B型--好奇心旺盛で個性的」のように どんな小さな事にも気付いて、よく働く模範的な女房である。
しかし大きな欠点もあるのです。 細かくて長時間の作業に向いていなくて、途中で止めてしまうこと。
一方 私は典型的なO型で「おおらか」そのもの。 部屋が雑然としていようが、パソコンに埃がついていようが、庭に草が生えていようが「別に
死ぬ訳じゃなし 放ったらかし」 だが、長所もある。 始めた仕事なら最後までやり抜く根性はB型には負けることは無い。
そこで「胡桃」が登場する。 五平餅でも作るらしく「胡桃を割ッテ--」とのカカ様の声。
「なぬ? 胡桃を割るの? ーーーー」とノロノロと立ち上上がる。 するとボール半分ぐらい、およそ30個の胡桃が用意されてある。 ただ割れば
いいのじゃなく、実をほじくり出し、殻が入っていたらそれを取り除く。およそ1時間程度の作業だ。
カミさんは割るのは喜んでやるが「ほじくり作業」はB型人間だからやりたくないのは承知のこと。 ところが私はそういう仕事は嫌いじゃない。
その性格を知っているから甘えた声で「胡桃割ってえ-」というのだ。 そこで掲句の「O型の儂に胡桃を割れと云ふ」の句が出来上がる。
* なお画像の胡桃は「手打ちクルミ」といって、実が簡単に取り出せるクルミ。 私のところの物は山野で拾った物なので金棒でほじくり出す
タイプで簡単にはいかないし、実がばらばらになる。面倒くさいタイプのクルミです。
人間の性格が4分類されてたまるか と思うのだが、結構 外れてはいないのかも。辣韮の皮剥き、梅干し用の梅のヘタ取り、玉ねぎを吊るす紐
の作成 こういった仕事は常に私(儂-わし)の仕事なんである。