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スレッドNo.3461

選句鑑賞

アイビーさん、お纏めありがとうございます。
今月は発想が豊かな句が多く、皆様の豊かな心と充実振りがうれしいです。

3 花びらを追ふ花びらの速さかな (ナチ―サン)
リフレインにより落花のリズムが出ております。花は散れども心浮き立ち ですね。
ナチ―サンさんの手練れの一句。お見事でした。

7 六年を一枚に詰め卒業す (てつを)
小学校の卒業式が題材でしょうか。一枚の卒業証書に思い出の厚みというか凝縮が感じられます。
これぞ、THE俳句ですね。

22 志す道はそれぞれ雪解川 (ヨシ)
卒業と同時に散り散りとなる学友への哀別。通り過ぎてきた青春のかけら、しかし抒情に溺れない表現の強さがあります。

48 花の京唐人らしきSの音 (にゃんこ)
唐の人。中国人。転じて広く、外国人。異国人でよろしいでしょうか。場所は花の京都。
同じSを発音してみても、確かにお国によってちがいますよね。着眼点が唯一無二、素晴らしい。

57 畦塗に代の替りを見たりけり (森野)
休耕田が増えつつあるこのごろ、代替りされた方を淡々とお読みになられた。
決然とけりで切られたところに、悲喜をまじえた賛歌の風情がにじみ出ました。外連味が無さすぎなので付けます。
畦塗に代の替りを見たりけり 花の一期も人の一会も   余計なことなど、ごめんなさい。

61 甲羅干しの陣取り落ちて亀の鳴く (ちとせ)
甲羅干しと亀の鳴くは近すぎであり、陣取りに紛れが・・・一旦冷やして、またこの風景を詠じてくださいませ。
これはとてもとても難しい光景に挑戦なさっております。極上の敢闘精神に一票です。

73 春日向象の遊具の温もれり (にゃんこ)
動物園の象舎風景か、公園にある遊具か迷いましたが、何とも面白いところに眼を着けたものです。
春と象のとありあわせは抜群に相性がいいですね。春昼の味わい深い句となりました。特選にいただきました。
今月のにゃんこさんの句は、ユニークな発想を17文字によみあげ真に素敵であります。 

106 生ゆるもの絶ゆるものあり春の土 (森野)
ちょうど土いじりをしていました。たしかに春の土には虫の死骸、芽生え、混在しております。
不動の季語で締めてある力強さ。生あるものは必ず滅するということを改めて思いました。

引用して返信編集・削除(編集済: 2024年04月13日 20:04)

かをりさん、雪解川の句を鑑賞して下さりありがとうございます。ちょうど卒業シーズン、高校卒業ともなれば家族や友とも遠く離れそれぞれの選んだ道を歩んでいきます。でも人生って、幾度もそんな選択をしながら歩んでいくんですよね。

引用して返信編集・削除(未編集)

かをりさん
鑑賞していただき、ありがとうございます。
普段から褒められ慣れていないので、何か落ち着かない感じです。

3月に京都に行きました。
信号待ちをしている間に聞こえてくるさまざまな外国の言葉の響きがとても面白く感じました。
地元の方に桜の季節はもっと混みあうよと聞かされて、花の京都を思いました。

象の遊具は、公園にある子どもが乗れる象の形をした遊具を思って詠みましたが、象が遊ぶ遊具とも読めますね。
「遊具の象」とすれば景がはっきりしたのかもしれません。
ありがとうございます。

引用して返信編集・削除(未編集)

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