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スレッドNo.4109

選句鑑賞

1秋蝉や旅のけだるさ窓に置き(あづきさん)6
下五措辞に工夫が見られます。なかなか言えないですよね。季語の秋蝉の働きもあり素直に戴きました。

14 靴紐のほどけやすき日街褥暑 (弥生さん) 8 ◎ABCヒロ
外出の際は運動着と運動靴それに野球帽が私の定番。マラソン仲間と付き合う若いころから変りません。故にこの句実感できます。
理屈は知りませんし特に意識していませんでしたが言われてみるとそんな気がします。何気なく詠んでいますがこんなところにも句材は隠れているんですね。思わず拾ってしまいました。

23 瑠璃蜥蜴世間見る目が濡れている (ABCヒロさん) 4
この句一種の擬人法でしょうか。中七、下五の表現に惹かれました。ただ文語体で表現できないものかと思ってしまいました。

25 涼しく語る腎臓を子にやるんだと (尾花さん) 5◎かをり
迷った句です。句意は明確で上五の季語も問題はないのですが。やはり口語への拘りでしょうか。文語体にするとこれだけの迫力が得られないでしょうか。自解を求めます。

27 思いきり日に傾けて秋日傘 (あづきさん) 2
最近、台風襲来で必死になって雨傘を傾けている映像を見ましたがこの句からも必死さは伝わってきますが何か詩心を感じます。秋とは言え厳しい残暑、日傘をかしげて日を避けているんですがそのしぐさから何故かユーモアさえ感じられます。情景が見えるようです。

55 退屈と言ふ十歳の夏休み (玉虫さん) 8 ABCヒロ、◎えっちゃんあら、◎合山
十歳と言えば小学校高学年、低・中学年にコロナ下で淋しい思いをした世代です。一番群れたがる世代、遮断された交友の場が戻った喜び、夏休みとなっても素直に喜べないのでしょう。「退屈」の言葉にすべてが凝縮された佳句で多くの支持を集めました。

68 長崎忌死者も生者も耳ふたつ (ABCヒロさん) 7 ◎玉虫、◎ナチ―サン、
悩みました。耳ふたつで。特選か並選かと。結論は耳ふたつを下記のように解釈し特選に戴きました。被災者は生も死も紙一重。生者は死者の分まで背負って生きることになる。耳ふたつは生者と死者を象徴したもので目でも肺でも手足でもいいかもしれない。勝手な解釈をしました。ぜひ句の本意を!

69 踊の輪抜け来て主婦の顔となる (あづきさん) 5 ABCヒロ、森野、コビトカバ、ヨシ、ナチ―サン、
家族の容も時代の流れによって変遷してきました。働き方改革など多様性の時代です。家庭における主婦の立ち位置も微妙に変化してきています。それはさておきこの句、踊りの輪の中ではひとりの踊り子として輪の中に埋没しています。やがて輪が解け家族の元へ。待ち受ける幼子たち。踊り子は元の主婦の顔に。主婦万歳!

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