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スレッドNo.4773

12月俳句投句の背景

12月俳句の背景
 「47 古都の冬菟道稚 郎子扇子買う」の句の背景を少し述べさせていただきます。11月下旬にある銀行の主催で京都の観光旅行をいたしました。
 バス1台で「光ろ君」のゆかりの記念館と宇治の平等院鳳凰堂でした。
 平等院鳳凰堂には過去2回ほど行っていますが特に心に残ることはありませんでした。ところが、今回偶然にも思いがけぬ情報を得ることが出来ました。
 駐車場の売店で扇子を売っていました。扇子には兎と宇治らしい景色とが描かれていました。添えてあった説明書きで宇治の由来が解かりました。
 応神天皇の第2王子(稚 郎子)が摂津から東南方面の丘陵地帯へ向かうのに苦労していると前方に兎が現れ、振り返りながら皇子を導いたという故事逸話が伝えられていました。
「 菟道」は「うじ」という。兎の通うう道のようです。
宇治の地名は当て字だったではないかと思われます。俗にある識者は「正しい
道を歩め」の教訓を示唆しているとも.....
拙宅の戒めにしたく扇子を神棚に。
当日は平等院鳳凰堂の御本尊阿弥陀如来様をお参りした後、ミュウジアム鳳翔館で常設展示品を見学しました。心が洗わる気きがしました。

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茶々さんの「菟道稚 郎子」が注目を集めているようですので私も一言。
 句作に当たっての固有名詞の扱いはむづかしいですね。依然どなたかの句に「大川」と出ていました。これって隅田川の事なんですね。昭和40年に法的に「隅田川」となる前は、「荒川」を経て通称「浅草川」「大川」などと呼ばれていたそうです。この度の「菟道稚 郎子」のような歴史的な知識無しには鑑賞に堪えない場合選者からは敬遠されがちです。せいぜいルビを振るくらいしか対策は無さそうです。解説を聞いて納得できても後の祭り。句に前書きする先人も居ましたが通常は採用されません。このことは一概に読者の責任に帰すわけには行きません。いずれにしても一句の価値は「五・七・五」に収めるしかないのでしょうか。

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尾花さん有難うございました。
 ちょっと書きまどったことがありました。
 俳句の投句前先達さんに、「文字が解からないから投句しても」と言われていました。でも、私がこの句に執着しました。
 莵道の「莵」の文字を白川静さんの辞典字通で調べたら、ウサギ(名義抄)
となっていました。名義抄とは仏典とか僧侶の書簡文章に使われるようです。
莵道稚郎子(うじのわきいらつこ)という皇子も僧侶から漢籍を学んでいられ
たなら相当の教養があったのですね

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茶々さんへ

「古都の冬・・」の句、私が無知で字が読めなかったのですが、茶々さんの自解で背景を知り、興味深くもっと知りたいと思いネットで調べてみました。
莵道稚郎子(うじのわきいらつこ)という皇子は父(応神天皇)に特に愛され兄達を差し置いて太子になった。百済から来日した僧からは漢籍など学び精通していたという。 父の死後、次の天皇になることを固辞し兄(後の仁徳天皇)に位を譲るため最終的に自死を選んだという。 勤勉で謙虚で人望のある皇子だったと思われます。
茶々さんが、そのお扇子を神棚にお奉りされたお気持ちがよくわかりました。

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