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スレッドNo.5110

選句候補作品鑑賞

10 介護して介護されつつ卒業す (えっちゃんあら)  3
想像ですが特別支援学校でしょうか。私の経験では12年間の介護生活での卒業もあります。親の労苦は並大抵のものではありません。特に重複障害を持つお子さんは。学校は何もできません。それと無い励ましと見守りしか。

15 大幟焚べしどんどに走る記者 (尾花) 1
この句迷いました。報道記者を走らせる大幟焚き。視点に惹かれましたが今一理解できなくて。地元の新聞か雑誌の記者を想像しました。伝統のあるどんどなのでしょう。見たいものです。

19 初場所や寝たきり母の指動く (ふうりん) 8
初場所でしょうか。寝たきりの母のかすかな指の動きに気づいたのでしょう。日ごろから生活を共にしての観察が無ければ出来ない句です。読後親子愛の機微が伺われ心温まる句ですね。

33 絵踏寺童女の墓と刻みあり (森野)  5
「絵踏寺は名古屋にあります栄国寺です❢」 そんな近くに。おっしゃる通りです。何時の時代も為政者にとってその存在が犯されるのが怖いのです。この場合はキリスト教。既存の宗教により培われてきた秩序が崩されるのが何より怖い。現在の世界情勢も似たようなもの。アメリカ然りロシア然り、はたまた中国も。媒介は宗教、領土、経済、イデオロギーと枚挙に切りがありません。弱肉強食、人間も動物。ただ動物の欲には節度があるが人には無い。そこが悲しいところ。地球外から攻撃を受けるか、病原菌の総攻撃を受けるか、地球規模の大災害に襲われるか。それしか人類が目覚めるチャンスは無いのでしょうか。・・・・・陰の声・AIの力を借りたら!

41 二歳児の追儺手作り鬼帽子 (ダイアナ) 1
思わず「鬼も内」と言いたくなる句ですね。二歳児の無心に作る鬼帽子。きっと可愛いでしょうね。角の処理はどうするんでしょう。いずれにしても追儺は人の心の鬼を祓うものとあらためて思いました。

52 信長の家紋木瓜花咲き初じむ (ヨヨ) 1
この句に接し信長の家紋が知りたくなりました。織田家には複数の家紋がありもっとも有名なのが織田木瓜(もっこう)で奈良時代に唐から伝わった「模様」で諸説あり①花の断面②瓜の断面③鳥の巣を俯瞰したもので③が最も有力とか。
いずれにしても作者は織田家の家紋を知っており、庭の木瓜(ボケ)の花が咲き初めたのをきっかけに信長の家紋に思いを馳せたその心情を吐露したのでしょう。ぜひ作句の思いなどおもらしいただきたいものです。

68 春雪の郷へ異邦人異邦人 
無点句ですが何か惹かれる句です。中七、座五の異邦人の繰り返しが印象的。日常は取るに足らない寒村、故郷である過疎地に詰めかける人々。しかも異邦人が次々と。この村の地方創生活性化の努力の賜物か。状況は分りませんが春の訪れと共にわが故郷が生き返っている。作者の驚きと歓びが交錯した何とも言えない味わい深い句です。ぜひ自解を!

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ナチーサンさん、「大幟焚べてどんどに走る記者」この句の鑑賞をありがとうございました。

大幟は7~8m程の高さのもので、漁業の盛んな町らしく魚の絵とか大漁旗のような模様が描かれ青竹に設えてありました。
火が最高潮に達した頃十数人の青年達が前後左右にくくりつけている綱で調整しながら火に焚べます。 風の強い日でしたので火柱が高く上がり観客が一番興奮する場面でしょうね。
祭りには地元選出の国会議員の方も臨席し、挨拶などされていかれましたし新聞記者の方もいらっしゃいました。
あと餅投げもありました。そのお餅をどんどの火で焼いていただくと無病息災でいられるのだそうです。 私は群衆に入ると危険なので遠くから眺めておりました。

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 そうでしたか。卒業を勝手に解釈をしてしまいました。人生の卒業だったんですね。最高の介護を受けられたお父様、ご主人。さぞ感謝して末永くご家族を見守ってくれることでしょう。今に至り「自分が癒されていた」と受け止めている作者。この幸福感は何物にも替えられません。珠のような作品ですね。

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ナチーサンさん  介護して介護されつつ卒業す。を気にかけていただきありがとうございます。とても普通の俳句です。自分勝手な介護して義父と主人を二人天国に送って本当は介護されていたのかなと俳句にしました。    

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