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スレッドNo.5554

選句鑑賞

アイビーさん、お纏めありがとうございます。
今月もまた初夏の素晴らしい句が多かったです。

5 鳴りそうで鳴らぬ草笛初恋歌  (楽)
成りそうで成らぬ初恋のもどかしさと哀愁の草笛。上手く捌いたなあと感心しました。

12 初めての句会春潮に乗る気分 (ふうりん)
破調ではありますが、その分わくわく、どきどきという初心の勢いがでました。季語の斡旋も春の潮が絶妙。

14 鯉のぼり抱くたびに嬰重くなる (ABCヒロ)
風をはらんだ鯉幟が見えてまいりますのは、まず季語が大いに語ってくれて居ます。嬰を抱く喜びの賛歌でありましょう。

24 蝶結び達成したる子供の日  (玉虫)
私は不器用ですので、蝶結び、練習させられました。縦結びになったり、できるようになった日、うれしかったことが思い出されます。
達成が硬き表現ですが、これがまたいい感じ出しますね。

31 風薫る漸く『山廬』訪ねられ (ちとせ)
私も竜太ファンとしてこれは採りました。一昨年梅の時期に『山廬』を訪ねました。当主の方が丁度出てこられ、少しお話できたことが思い出です。
漸くがアクセントとして効いています。

46 夏立つやリハビリ室のオルゴール (にゃんこ)
リハビリは辛い。そこのやわらかいBGMが欲しいではありませんか。リハビリ室に新樹光が差し込んだ趣の句です。次点でいただいております。

76 鯉幟揚げてやりたやガザの空 (てつを)
鯉幟は初夏の日本の平和の象徴でありましょう。さらに具体的に地名も入れられたのがよかった。
この俳句会の時事の句は徐々にみなさん、上手になられておりますね。

★105 「爪切り」も長き道連れ昭和の日 (ナチーサン)
愛用品は長く手元においておきたいもの。これが骨董の類でないところにひかれました。作者の素朴なおもいが昭和の日という季語の斡旋で伝わります。
俳句は物に託して気持ちを詠むんだなあと。特選でいただきます。

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かをりさんへ

夏立つやリハビリ室のオルゴール
選んでいただき、また、鑑賞していただき、ありがとうございます。
肘を痛めて春先から通っていた医院では、いつもリハビリ室にオルゴールの曲が流れています。しばらく通ったある日、部屋に入りますと、リハビリの先生とスタッフの制服が一斉に半袖に変わっていました。少し開けられた窓から窓へ爽やかな風が吹き抜けています。身体も心も柔らかく軽くなった気がしました。

引用して返信編集・削除(編集済: 2025年05月20日 12:56)

アイビーさん、かをりさんへ
「爪切り」も長き道連れ昭和の日 (ナチーサン)
鑑賞及び特選有り難うございました。昭和の日を明日に控えたあひりひりするる日風呂上りに爪を切っていました。ふと何気なく爪切りを眺め「東京ドーム前しみず別館」の記名を見つけました。思わず半世紀前の高等部の生徒との修学旅行に想いを馳せました。ドームの見学、ドリームランドでの自閉症児の失踪などなどしばらく時を忘れました。爪切りには電話番号も。しばらくしてひりひりするので深爪に気づかされました。

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