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スレッドNo.6260

アイビーの俳句鑑賞 その3

アイビーの俳句鑑賞 その3
役満だワクワクマックス秋晴れや (みにょん)
最近、熟年者の間で麻雀がブームだという。多くは地区の公民館等が音頭をとってのことだ。麻雀と言っても、かつてのように、賭麻雀とか煙草の煙が部屋に充満とかの悪い印象は無い。いたって健康的な麻雀なのだ。役満が出そうになった時の、ワクワクする場面を上手く切り取った。ただ、座五に切れ字「や」を使うのは一考を要する。

ついてくる月よひとりは寂しいか (にゃんこ)
月を詠んだ句は多いが、月に語りかけるスタイルは珍しい。俳句表現の限界に挑戦する意気込みは多とすべきだ。往々にしてこの種の句は、内容的に甘くなるので注意を要する。しかし、あくなき挑戦は、この句に関しては成功した。あとは精度を高めていって貰いたいと切に願う。

咳き込まば猫の眼差し憂う秋 (茶々)
激しく咳き込んで、そばにいる猫が驚いた。猫好きな作者には猫までが心配していると思い、その様子を俳句に詠んだのだろう。しかし、猫可愛さのあまり、描写に甘さが出てしまった。座五の「憂う秋」は言い過ぎだろう。これを「秋深む」「暮の秋」ぐらいに留めておけば、読み手の印象もずっと変わる。「咳き込めば猫の飛び退く暮の秋」

整うて卵の如き良夜かな (北条)
ミステリアスな句。中七の「卵の如き」が難解だ。「卵の如き」とは、どういう良夜なのか。生卵か茹卵なのか、そこから分からない。作者は例によって何も説明しないから、読み手の方で想像するより仕方あるまい。難解な句ではあるが、逆に読み手の印象に残る。あとに尾を引く俳句だ。

寝坊の子いちじく捥ぎて登校す (玉虫)
「いちじく捥ぎて」というのが可笑しみを誘う。きっとこの子は遅刻常習犯と睨んだ。寝坊したが、慌てず騒がず悠然と身支度をする、行きがけの駄賃とばかり路傍のいちじくを失敬して、意気揚々と登校する。おおらかな良き時代の子ども像が目に浮かぶようだ。

狛犬を雨叩くなり白芙蓉 (かをり)
「叩く」というからには激しい雨だろう。狛犬、雨、白芙蓉を登場させて、俳句の道具立てが揃った。中で、動きのあるものは激しく叩く「雨」、ほかの二つは動かない。動かないものに動くものを配したことにより、俳句に動きが出た。これが三つとも動いたのではいけない。「静」と「動」の使い方に妙味がある。

以下次号、不定期掲載。

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アイビーさん大変立派な為になるコメントをありがとうございます。
「静」と「動」の使い方、なんだか立派な句に思えてきてしまいました。
激しく降れば降るほど芙蓉の白さが目に染みました。

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北条さん、リプライありがとうございます。読んだ通り解釈すればよいわけですね。文字通「卵のやうな」月が出ている「良夜」と。

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ラガーシャツさんには拾っていただいてありがとうございます。アイビーさんには取り上げていただいてありがとうございます。
整うて卵の如き良夜かな  整うてはお月さんが山の端からきれいに上がって雲も棚引いて木々の影もくっきり、見る方の女房殿も一緒で今日は喧嘩もせずに穏やかに気持ちも整っている。栄養も整っている剥きたてのゆで卵がさらに乗っているようだ。良夜とはお月様のほうが整っているだけではなく見る方もそれなりで合わせて良夜と思っている。悲惨な良夜はない。そんなところでどうでしょう。

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咳き込まば猫の眼差し憂う秋 (茶々)
この句にアイビーさんのコメントを頂きました。有難うございました。全く私は猫ちゃんにのめり込んでいたので、風邪でせき込んだ時、日向で寝そべっていた愛猫が振り向いて私を眺めた。その視線が、、、ぐっときた。この状況を俳句にしょうと思った。
 愛猫は生後まもなく我が家に飛び込んできた。その後は私が専ら面倒をみた。愛猫は私の傍によって来ることが多い。(よく雛鳥が動く風船を親鳥と思い込み風船を追っていく現象を「刷り込み(インプリンチング)現象」と言いますが、この原理に似ているのではないかと思うほどです。)
 ですが、俳句は自分だけが分かっていても駄目ですね。

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おんこの実
一位の木に成ってる実です。
オレンジ色の綺麗な実。美味しいんですよ!
でも他の人が食べているのをあんまり覚えてません。
因みに現在住んでいる町でもおんこの実を見掛けました。
ホント、食いしん坊なんだなーと我ながら呆れます。
一位の木は笏の材料としたので云々。と辞書に有ります。
とにかく美味しい。と思います。

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やっぱり予想通り、玉虫さんご自身の少女時代のことでしたか。自然児だったのですね。「オンコ」なるものを私は知らないのですが、一体何物なんですか。?
ちとせさんの「ズック足袋」も私は知らなかったですね。ま、想像はつきますけど。

引用して返信編集・削除(編集済: 2025年10月21日 16:13)

アイビーさん、無花果の句を取り上げていただきました。
眠い!とにかく眠い!のこの頃は、お腹も直ぐにすいてしまう年頃でした。
最近は小食の我が家ですが、少年少女時代の話です。ギリギリ迄寝てすっ飛んで学校に。
家の庭にも通学路にも食べ物は何かしら有ったのです。よき時代です。
イチジクやら。私はオンコの実。食べた思い出を語らいつつ、句作をしました。

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アイビーさん
鑑賞(というかもうこれは句評ですね)していただき、ありがとうございます。
俳句表現がまだ身についていない私に、俳句表現に挑戦するというような大それたものはありません。
推敲が足らず、川柳のような表現になってしまいました。
俳句はやはり難しい~~

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