7月のみんなのネット俳句会に寄せて
皆様、今晩は。
そして引越し、おめでとうございます。
なにげに寡黙にアイビーさんは成し遂げられましたが、その若きエネルギーに感謝申し上げます。
では、選句に一言、添えさせてくださいませ。
◎11城址へと続く片陰拾いゆく(森野)
拾うがいいですねえ。片蔭に沿ってゆっくりと歩く作者の姿を描き出してくれます。
城下町の盛夏の風情の秀句です。
そうそう、城址での一句も知りたくなりましたよ。
35 だちかんがビールが冷えてをらんがや (アイビー)
だちかん、この方言がばっちり。「が」もまた引き立ちます。
押しの強さ、エナジーが目立ちますが、実は丁寧に作られているのですね。
うーん、見習いたいです。
41 手放せば子は噴水へ走り出す (ABCヒロ)
幼子の元気と噴水の勢いがよく合いますねえ。
可愛さが甘くなっていないくて、幼子を詠む句のお手本です。(私は甘い句も好きです)
52 仏壇の中へ涼風入れておく (ABCヒロ)
”おもいやり”と”大切”が感じられて、すぐにいただきました。
ご先祖様はさぞ喜んでおられるとおもいます。
ABCヒロさん、好調ですね、ご先祖様のご加護あれ。
61 向日葵や出来るまでする逆上がり (玉虫)
これは頑張る子供さん、熱い。今は自堕落な自分もそうでした。
出来るまでならひまわり、出来てしまえば鰯雲、季語は動きません。
今回は投稿されたみなさまのお人柄を間接的に句で知ることができました。
65 どの道も我が家へ青田風のあり (森野)
私は青田風という季語が大好き。日本の田園風景ですもん。
私、どの道より、いっそ、(あの道も)この道も我が~ とした方がもが眼前に出てく生きるような気がします。
「も」と「に」にうるさいかをりですが、大好きな季語の句、ありがとうございます。
76 綿羊の草食む大地雲の峰 (玉虫)
綿羊がいいのよ、玉虫さん、メリーさんの羊ですもん、メリヤスですもん←ここは酔ってます。
さてさて、北海道でしょうか、純な羊、北の大地の雲の峰、読み終わってみれば玉虫さんの堂々とした大景の句となり。
はい、この句に搔きたてられて夏の旅の計画を立てたく、ここで選句の観賞を終えさせていただきます。
ますます、みんなのネット句会が盛会となりますように。
私の句を取り上げていただき光栄です。某家の主の某氏の台詞をそのまま俳句にしました。少しデフォルメはしてありますが。